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 ジェフリー・ディーヴァー の記事一覧
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『スリーピング・ドール』 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 
2008.11.10.Mon / 01:12 
スリーピング・ドールスリーピング・ドール
(2008/10/10)
ジェフリー ディーヴァー

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 リンカーン・ライムシリーズのスピンオフ作品。『ウォッチ・メイカー』で登場したキャサリン・ダンスが主役。

 キネシクス分析の天才であるダンス捜査官が追う相手は、終身刑のカルト指導者ダニエル・ペル。巧妙に仕組んだ計画により、まんまと脱獄に成功したペルは、ガールフレンドを言葉巧みに操り、行く先々で、自分を脅かす者を容赦なく殺していく。追うものと追われるもの。二つの天才的な頭脳が、お互いを出し抜いたとき、物語は思わぬほうへ加速してゆく。

 そういえば、ディーヴァーはどんでん返しがお得意だ、ってことを忘れていた。それこそ、まんまとディーヴァーに操られて騙されてしまった、ということか。心地よい脱力感がなんともいえない。

 嘘を見破る達人とはいえ、ダンスのCBI捜査官としての仕事は、それほど派手とはいえない。いわゆる人間嘘発見器なんだが、こつこつと相手の表情や仕草を観察して、嘘をひっぱがし、彼らの感情を引き出してゆくのは忍耐力を必要とするし、地道な作業といえる。だからか、序盤、中盤とやや盛り上がりに欠けたようだ。しかし、終盤のドンデン返しによる怒涛の展開には、やはりディーヴァーだと恐れ入った。

 心の内を吐き出してゆくのを読むのは悪くはないが、やはりそれだけだとハラハラ・ドキドキ感は少ない。感情の起伏には、やはりスピード感が必要だろう。それでも、主犯のペルや周りの女たちの造形が良くできていたせいもあり、キネシクスという地味なキャラを最大限に生かしたストーリー作りには拍手を送りたい。
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『ウォッチメイカー』 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 
2007.12.17.Mon / 01:16 
ウォッチメイカーウォッチメイカー
(2007/10)
ジェフリー・ディーヴァー

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  ★★★★

 ライム・シリーズの第7作。

 今回の相手は、殺人現場にアンティークの時計を残していくウォッチメイカーという男。手口は残忍。冷酷無比な殺人鬼は、10人の人間を殺すべく10個の時計を購入する。その時計のごとく緻密な計画は、天才犯罪学者ライムをして翻弄してゆく。果たして、微細物的証拠を掻き集めたライムの科学的捜査は、殺人者に先んじて被害者となる人物たちを救えるのだろうか。

 新しいキャラである、尋問の天才キャサリン・ダンスも登場し、ライムとアメリアの進展も気にしつつ、非常に魅力的な尋問場面を引っ提げてのシリーズ最新作である。ライム対犯人の頭脳戦もより加熱し、ディーヴァー十八番のどんでん返しが冴えた一作と言えるだろう。

 で、そのネタバレとしか思えない宣伝文句の「ドンデン返しに次ぐドンデン返し」であったが、果たしてそうだった。が、その最初のどんでん返しがいただけない。魅力を感じなかったのが災いしたのか、はたまた立て続けのどんでん返しのせいなのか、仕舞いにはうんざりしてしまった。ラストに至っては、「はあ?」である。

 いや、ディーヴァーだから面白いのは確かである。刑事となったアメリアが抱えていた別の事件も魅力的だし、父親との回想もしみじみとさせてくれる。ルーキーの捜査官もいい味だしている。だが、それでも「ボーン・コレクター」で見せてくれた息をつかせぬ攻防と駆け引きといった緊張感は影を潜め、さまざまな謎はいささか拍子抜けの展開で終わってしまい、最初の期待感はものの見事に裏切られてしまった。いやラストスパートはもちろん一気読みするくらいだし、時間毎の場面場面は非常に面白かったのは確かである。それだけになんとも残念。でもお薦め、と言っておこう。
『獣たちの庭園』 ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋 
2005.10.12.Wed / 18:56 
獣たちの庭園 (文春文庫)獣たちの庭園 (文春文庫)
(2005/09/02)
ジェフリー・ディーヴァー

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  ★★★★

 660ページは、な、長かった。

 1936年。ナチの時代。オリンピック開催に沸き立つベルリンに、ナチの高官暗殺の使命を帯びたニューヨークの殺し屋が潜入する。

 スパイ・サスペンスものと思って読んでいたら、これは歴史小説でした。もちろん上質のエンターテインメントでもあるので、読後感が非常に良いです。

 ナチス・ドイツのどろどろした内幕や、当時のドイツ市民の生活がどんなに息苦しいものであったのか、一人の優秀なヒットマンの目を通して考えさせてくれます。

 この男、教養はないけど知性、体力ともども抜群のものを備えており、殺し屋としては超一流。またこの男を送り出したほうも、気遣いたっぷり用意周到でなかなか好意的。そんなバッチリした設定にも拘わらず事態はあれやこれやと、思いもかけない方へどんどん変化していきます。面白い。

 また、彼を追い詰めていく刑事警察(クリポ)の警視が、家庭人であり良心的であるというのが良い。却って、物語に緊迫感を与えてくれます。

 で、暗殺されるほうの高官はとみると、これまた好人物。そんな誰も彼もがいい人ばかりの生ぬるい人物設定は、ディ-ヴァーのいつものことです。そしてそれに騙されるのも、いつものことです。

 今回はジェットコースターのような胸躍るという展開ではなかったですが、ディーヴァーお得意のどんでん返しはもちろんありましたし、歴史的背景を考えさせられたりと、やはりディーヴァーの話は面白かったです。

 ラストは、ちょっと嬉しい人物が出てきて、ほっとした気持ちになって本を閉じることができました。良かったです。
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 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
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 そうそう。コメントは「OPEN▼」でも読めます。いちいち戻らなくてもいいので便利かもしれません。

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