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 ジョン・コリア の記事一覧
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『炎のなかの絵 異色作家短篇集7』 ジョン・コリア 早川書房  
2006.07.09.Sun / 19:04 
炎のなかの絵

ジョン・コリア著 / 村上 啓夫訳

早川書房 (2006.3)

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  ★★★

 異色作家短篇集7です。

 異色作家短篇集も、楽しみながら小さい字にひぃひぃ言いながらだいぶ読んできましたので、鈍いわたしでもだいたいどんなものなのかわかってきました。これはあれですね、一気に読むものではないですね。異色というぐらいですから、もともとが奇妙な話が多いんですね。そのなかでもジョン・コリアの作品は群を抜いて妙ちくりんなものばかりでした。オチの落し方もこれでもかと叩き落してくれます。そんなものを一気になんて読んでいたら頭が沸騰してしまいます。そんな訳で楽しみながら、ちびちび読みました。なんじゃこれは、というような漠然としていて何を言いたいのか判らないような、まるで雰囲気だけで強引に推し進めているものもあるのですが、悪魔的な奇妙な味わいのあるファンタスティックなオチがとても素敵な作品集でした。

 39階建てのビルの屋上から毎日1階分ずつ落下する夢を見る男の話。最初の短編、「夢判断」だが、これがすごい。夢物語を精神科医に話していく過程にぞくぞくしてくる。不気味な恐怖を覚えるオチの一撃には参りました。

 これに気をよくして次の作品を読むと、今度は「記念日の贈物」というコミカルな夫婦の話。家中ペットだらけにする妻に蛇を飼おうとそそのかす夫。明るい夫婦の会話に騙されそうだが、どろどろした内情は外に出さないだけ陰鬱である。それをサラッと書いてあるのがジョン・コリアの特徴なのか、こういう一見夫婦の嫌な面をカラッとした雰囲気で表現できるのが面白い。どうでもいいのだが、夫婦の話が多いのはやはり夫婦の嫌な面を描きたいのだろうかとつい邪推してしまった。

 蛇が出てきたように、どうも動物がお好きなようである。猫が主人公の「マドモワゼル・キキ」。題名からすると優雅な気品のある猫が主人公のようだが、意外や、セリフがほとんどないというエゴ丸出しの不気味な小説。でも面白い。動物だからセリフがないと思ったら、どうもそうではないらしくて、べらべら喋るノミが主人公の「ギャヴィン、オリアリー」がある。いっちょまえの人間の男のように美女に擦り寄っていくのがなんとも可笑しくて良い。アイディアも面白いがノミの語りと行動が常軌を逸して楽しい。鼠のジョージの話である「鋼鉄の猫」のオチもなんともいえない。途中で読めるだけに容赦のない残酷さが浮き出てきて面白かった。

 とまあ、その他にもいろいろと面白い作品があったのですが、ちびちび読んでいたので忘れました。評価は微妙になっていますが、すごーく面白いのとそれほどでもないものがあったので普通にしました。
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