ADMIN MENU ≫ | IMAGE | WRITES | ADMIN
 歌野晶午 の記事一覧
スポンサーサイト 
--.--.--.-- / --:-- 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『ハッピーエンドにさよならを』 歌野晶午 角川書店 
2007.11.22.Thu / 23:53 
ハッピーエンドにさよならをハッピーエンドにさよならを
(2007/09)
歌野 晶午

商品詳細を見る

楽天で詳細を見る

  ★★★★★

 これは面白かった。好きだなあ、こういうの。

 結末がどれも“ハッピーエンドにさよなら”のものばかりの、ブラックでビターな味わいの短編、及び掌編集である。

 大概の人間が、犯罪を犯すことも犯罪に巻き込まれることなく、大過なく人生を終えるはずだ。ではなぜそうではない人間が出てくるのか。その差はいったいどこから生まれてくるのか。それを歌野は見事に描き出してみせている。

 さまざまな子供や親がでてくる。例えば、愛されていないどころか、無視され疎んじられていると知った子供がいたらとしたら。嘆き悲しむのは当たり前だろう。幼い頃より、学歴のない父親が職場で苦労している姿を見てきた子供もいた。よりよい学歴を取得したい気持ちになるのも無理はない。早慶にも受かり東大が合格圏内にあったのに不合格となったら、やはり浪人を選ぶだろう。そんなとき親はどうすれがいいのだろうか。いつの時代にも、子を思う気持ちは同じである。叱咤激励し、いい学校に入れたいと願う親。いじめの心配もある。実際にいじめられていた子供もいた。それを誰にも言えず、どうしようもなくなったときにとった行動とは。あるいは自分の子供がいじめをやっていたと知ったときには、親はどうすればいいのだろうか。そういえばお受験に入れ込み、熱がエスカレートして、ときには体罰を与えてしまう母親もいた。
 
 果たして、これらの人達が特別な人とは思えない。どこにでもいる普通の人達である。それをまるであざ笑うかのように一転させてみせるのである。その出色の出来映えだったのが最後の作品、「尊厳、死」である。主人公が言う。「火薬はそれだけでは爆発しない。発火するためには火が必要だ」。このセリフでこの短編集が目指していたのが見えた気がした。

 お薦め。
スポンサーサイト
『密室殺人ゲーム王手飛車取り』 歌野晶午 講談社 
2007.04.13.Fri / 23:55 
密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)密室殺人ゲーム王手飛車取り (講談社ノベルス)
(2007/01/12)
歌野 晶午

商品詳細を見る

  ★★★★☆

 どどどどどどうなっちゃうの~。

 面白かった。面白かった。だけどこれって、つづくの? つづくよね。だって、ぜんぜん終わってないじゃん。これで終わっちゃったらボク怒っちゃうお。

 これ、リアルで殺人をやっちゃって皆で謎解きをしようというトンデモ本。本格かなんだか知らないけど、登場人物のどいつもこいつもが電波系のキチ○イばかりで、ネタの披露ばっかしのようだし「けっ」と投げ出そうと思ったのだが、いやいや確かPNUさんの評価が“ゴールド”さんの評価が“ゴールド”だったことを思い出し、かろうじて踏みとどまったのだった。と、ところがこれ、めちゃくちゃ面白いじゃないの。よくもまあこれだけ派手に次から次にネタを出してくれるものだと感心していたのだけど、やっぱり歌野、これだけでは終わらなかった。いやにキャラが立ってるなと思っていたのだが、ものすごいネタを仕込んでくれていたのだった。ちゃんと物語しているし、いやはや参った。んで、一番のお気に入りはコロンボちゃんでちた。「正解」。すたたたたたー。

『そして名探偵は生まれた』 歌野晶午 祥伝社 
2005.10.30.Sun / 00:52 
そして名探偵は生まれたそして名探偵は生まれた
(2005/10)
歌野 晶午

商品詳細を見る

  ★★★★

 既刊の中編「生存者、一名」と「館という名の楽園」、そして今回書下ろしの「そして名探偵は生まれた」を含む作品群です。「無人島」「館」「密室」でのトリックを扱ったものかと思いましたが、少し違っていましたね。どれも犯人が誰であるのかを問題にしているのではなかったです。犯行の動機、あるいは理由が重要な意味をもっていました。

 すべて初読みでしたが、一番面白く感じられたのが、「生存者、一名」です。「館という名の楽園」はまあ、こんなものでしょう、といった感じでしょうか。そして最悪なのが、今回の書き下ろし作品の「そして名探偵は生まれた」です。

 ところが、もう一度読んでみたいと思わせてくれる作品といえば、不思議に思うのですが、なんと壁に投げつけたくなった「そして名探偵は生まれた」です。そして、やっぱり「館という名の楽園」も再確認してみたい作品です。

 で、結論から言えば、歌野ファンは「そして名探偵は生まれた」を読むためだけでも本書を購入する価値がありますね。

 え?先日の評価から正反対の感想ですって?

 ごめんねごめんねごめんね。

 だって最後まで読んだら感想が変わるってよくあることでしょ?

 で、面白かった「生存者、一名」の感想をネタバレで書いておきます。

 未読の方は絶対にここからは読まないでくださいね。
▽Open more.
短編「そして名探偵は生まれた」  歌野晶午 
2005.10.26.Wed / 00:18 
そして名探偵は生まれたそして名探偵は生まれた
(2005/10)
歌野 晶午

商品詳細を見る

  ★

 はあ~!?

 ああぁぁぁ。

 歌野晶午の『そして名探偵は生まれた』の中篇三編の中で、今回書き下ろしされた表題作を読みました。

 歌野氏ですからね。どの辺で吃驚させてくれるのかと、わくわくしながら読み進めていきました。

 雪の密室殺人事件ですか。

 そうなれば、もちろん建物トリックがありますね。名探偵とその助手という設定からしてミステリの王道をいくのでしょう。という先入観を植え付けられ、いい感じで読んでいくわけですよ。

 名探偵のキャラがいいですね。助手は、まあその辺に転がっている軽い感じのヤツです。どのあたりで面白く、いえ、それより本格ミステリとしてはどのへんからそれらしくなるのかと思いながら、しょうもない謎解きを読むのですよ。

 そして、ラスト。

 「……」

 はい。壁に投げつけたくなるくらい、面白かったです。

 皆さんも読んでくださいね。

 それじゃあ、また。
| BLOG TOP |
プロフィール

でこぽん

Author:でこぽん
 ようこそいらっしゃいました。
でこぽんです。

 このブログは「でこぽんの読書日記」のミラーサイトになります。感想文の保管庫ですね。読書通信となっていますがdollのほうがメインになるかと。なるべく多くの写真を載せていきたいと思います。画像をクリックしていただくと元の大きなサイズになります。
 それではどうぞよろしくお願いします。

 高速画像表示にするため、「広告あり」に設定しました。ちょっと邪魔ですがよろしくお願いします。2011/12/21

---------
 感想でいらした方は、カテゴリの[国内海外]の感想をクリックしていただくと日付順に表示されますので見やすいかと思います。
 でも最近は感想文は書いてないです。すみません。

---------
 カテゴリのところをちょっといじりました。
 ドールはmomoko、Misaki、Barbie、FRと分けて、それぞれの全記事が表示できるようにしました。少しは使い勝手がよくなったと思うのですが、どうでしょうか。2008/7/23

----------------
 何かありましたらこちらまで。
 メールアドレス
yokonetjp*yahoo.co.jp(*を@に変えてください。)

------------
 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
------------
 そうそう。コメントは「OPEN▼」でも読めます。いちいち戻らなくてもいいので便利かもしれません。

最近のコメント
最近のトラックバック
カウンター
でこぽんの読書メーター
でこぽんさんの読書メーター
QRコード
QR
CopyRight 2006 でこぽんの読書通信 All rights reserved.
Photo material by <ivory> / Designed by Il mio diario
Powered by FC2BLOG / 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。