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 海堂尊 の記事一覧
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『ブラックペアン1988』 海堂尊 講談社 
2007.09.29.Sat / 22:15 
ブラックペアン1988ブラックペアン1988
(2007/09/21)
海堂 尊

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  ★★★★★

 今から20年ほど前の、東城大学付属病院での話。三日前、研修医として佐伯外科に入局したばかりの世良雅志は、講師として赴任してきた高階と出会う。そこで現病院長である若き日の高階の、外科医としての天才ぶりを間近で見ていく。

 佐伯教授と高階講師と、そしてヒラの医師である渡海の三者三様の天才ぶりが楽しめる。その三人に新米医師である世良雅志が、持ち前の粘り強さと度胸で渡り合っていくのだから面白い。まるで漫画の『医龍』を彷彿するような手術場面もあり、そこへもってきて新人が青くなる場面もあったりと、どこをとってもわくわくするほど面白い。しかも馴染みの人物である田口や速水も医学生としてサービス登場してくれているのだからたまらない。勢いのある新人時代を読むのはいつだって楽しい。ということで買うのを考えている方には迷わずお薦めしておく。エンターテインメントとして買って損はないでしょう。

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『螺鈿迷宮』 海堂尊 角川書店 
2007.01.05.Fri / 23:26 
螺鈿迷宮螺鈿迷宮
(2006/11/30)
海堂 尊

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 「チームバチスタの栄光」「ナイチンゲールの沈黙」に続く第三弾。続編というより、これは番外編といった感じか。
 
 テーマは終末期医療。主役は東城大学医学部三年、天馬大吉26歳。留年を繰り返すおちこぼれ。そんなある日、医者の道を諦めようとしていたところに、幼馴染みの新聞記者・葉子から桜宮病院への潜入捜査を命じられる。
 
 白鳥シリーズと思って読んでいたのに、いつまでたっても白鳥は出てこなくてヤキモキしたが、代わりに今回はピチピチした天馬が潜入先の病院でボランティアをしたりと、色々と妙なテンションで動き回って楽しませてくれた。が、やはり田口・白鳥コンビで引っ掻き回してくれないと不満が残る。ということで、さすがの白鳥も一人ではなんともしようがなく、今までの勢いがなかった。田口医師の出番は、残念ながら今回はナシ。その代わりと言えばいいのか、謎のままだった氷姫の存在が明らかになる。
 
 こないだ読んだ「ナイチンゲールの沈黙」を絶賛したのが(http://dekopon.blog53.fc2.com/blog-entry-34.html)嘘のように面白くなかった。文章もストーリーもいまいち。というか、また体言止めを多用しているし、わけのわからん修飾語をごちゃごちゃ使って意味不明の文章にしているし。そのせいかストーリーも難解に感じる。もうちっと判りやすくシンプルな筋立てにできなかったのであろうか。話が混迷していくのは読んでいて疲れる。
 
 ミステリーとしては、もうこの作者には期待しないことにした。純粋にエンタメ作品として読んだほうがいいだろう。しかし、天馬大吉はまだしも、ドジで間抜けな新キャラでは、いらいらしても魅力を感じられないというのは問題ではないか。テーマである終末医療の問題点を描きたかったというのはわかるが、そこまでの展開がもたついて退屈。勢いは買うが、どうもこの作者は文体が安定しないというか、仕上がりに差がありすぎる。出だしはすこぶる好調だったし、文章も上手いと嬉しく思ったのだが、後が続かなかった。残念。シリーズでなければ途中で止めていたかも。
『ナイチンゲールの沈黙』 海堂尊 宝島社 
2006.12.06.Wed / 23:11 
ナイチンゲールの沈黙ナイチンゲールの沈黙
(2006/10/06)
海堂 尊

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 「チーム・バチスタの栄光」に続く第二作。
 
 前回ものすごく期待して買った「チーム・バチスタの栄光」が、文章がいまいちでガッカリした記憶がある。それで今回は冒険をせずに、図書館から借りてきて期待せずに読んだ。
 
 うわ。ものすごく面白い。
 
 文章が滅茶苦茶巧くなっていて、まるで別人。リアリティある医療現場はもちろんのこと、地の文から会話文まで素晴らしく出来が良い。今回は眼球に発生する癌の子供たちが登場するのだが、眼球を摘出するという辛い場面もあり、この子達の心情がとてもよく描けていた。この辺の描写はさすが現役の医師である。素晴らしかった。もちろんエンタメとしても抜群に面白かった。ミステリとしてはまるっきりダメだけどね。だけど、もともとミステリを重視して書いてないのだろうから、これはまったく無問題。ただ、少々オカルトチックだというのが気になった。それと、小児科病棟の看護師としてヒロイン役で浜田小夜という女性が出てくるのだが、この彼女の言動にまったく共感できなかったのが、痛い。会話が面白くなく、行動が理解不能。要するに下手糞。まあ、これはどうでもいい。全体的にすっごく面白かったから。
 
 今回も愚痴外来の田口医師と厚労省の白鳥のコンビが登場。作品のスパイス役として頑張ってくれていたが、残念なことに二人とも影が薄かった。だけど、行灯先生の田口のセリフは一人突っ込みもあって好感がもてるし、白鳥のは唯我独尊的で楽しかった。もっと羽目を外してハチャメチャに活躍させてくれたら、もっと楽しかったかも。それでもこの二人のコミカルな味付けはやっぱり面白い。次回はもっと可笑しく活躍させてくれることを祈っておこう。って、言ってたら、もう次のが出ていたのね。
 
 次回はまた買いたいな。ほんとよ。楽しみだなあ。
『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊  宝島社 
2006.02.12.Sun / 23:14 
チーム・バチスタの栄光チーム・バチスタの栄光
(2006/01)
海堂 尊

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 爽やかに締めくくられて高感度抜群のエンタメ小説。デビュー作にしては素晴らしい作品。
 
 心臓移植の代替手術であるバチスタ手術。という耳慣れない名称や医療専門用語がたくさん出てくる医療ミステリーだが、登場人物のコミカルさも手伝って気楽に楽しめる作品に仕上がっている。
 
 バチスタ手術を行うのは、米国帰りの天才心臓外科医というお定まりの設定。成功率は6割という高難易度の手術なのに、彼のチームは成功率100%の快進撃を続けているというすごさ。そのチーム内で、原因不明の術中死が3例も立ち続けに起こる違和感に、彼は内部調査を依頼する。これは医療過誤か殺人か。リアリティ溢れる大学の人間関係から始まって、迫真の手術場面に移っていく。
 
 調査役には、やはりお定まりのように出世競争から外れた万年講師である田口医師があたる。この主役の彼が抜群にいい味を出している。また、田口と禅問答のような会話をして楽しませてくれるのが、厚生労働省のぶっとんだ変人・白鳥。この二人が漫才のような会話をしながら謎を追ってゆく。
 
 とにかく面白い。しかし、小説を書きなれてないせいか、文体に癖があり、とくに医療について説明しているところに体言止めを多く使っているせいで読みづらかった。非常にスリリングで面白いところと、レポートを読まされているように退屈なところの差がありすぎて残念。軽く流している心理描写は物足りなく、文章の好みもいまひとつだった。だが、会話文の楽しさと、主人公をはじめとする登場人物のキャラがものすごく立っているため、非常に楽しく読めた。
 
 ミステリーとしての面白さはなかったが、娯楽小説という意味では、コミカルな雰囲気がたっぷりあって素晴らしかった。田口・白鳥シリーズとしてこれからも続けていってほしいと思う。非常に期待しております。

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「でこぽんの読書日記」にエントリーしたものを文体を変えて載せました。コメントをいただいていますので続きを見るのところに載せておきます。
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 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
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 そうそう。コメントは「OPEN▼」でも読めます。いちいち戻らなくてもいいので便利かもしれません。

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