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 石田衣良 の記事一覧
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『美丘』 石田衣良 角川書店 
2006.12.10.Sun / 14:22 
美丘美丘
(2006/11/01)
石田 衣良

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  ★★
 
 毒にも薬にもならない小説だった。はっきり言って時間の無駄。
 
 なんで石田衣良ともあろう人がこんな安っぽい小説を書いたのだろう。恋人が不治の病で死んじゃうとなれば誰だって悲しいし泣くよ、そりゃ。読み始めて、ああまた、「不治の病」に「死」なのか、と俯きかけたが、石田衣良なのだからと思い直して最後まで付き合った。石田らしい捻られたストーリー展開と、思いもよらないラストに期待した。が、相反して、当たり前すぎるほどの予想通りの展開と、そのまんまのラストで終わっていた。これには白けてしまった。第一、こんなラストシーンでいいのか。

 構成は悪くはなかった。技巧的な文体から程遠いシンプルな表現を使い、過去を振りかえつつ淡々と綴っていくプロセスは、やはり巧い。ただ、あまりにもシンプル過ぎて、誰が喋っているのかわからなくなったことも一度や二度ではないが。

 平仮名を多く使った平易で乾いた文体も、主人公の寂しさと空っぽになってゆく恋人の心を表しているようで切なくて良い。また終焉に向かってゆくさまも、やはり石田らしい出色の出来栄えとなっている。
 だけどこの小説は、毎日のように読書をしている者が好んで読む小説とは言えない。感動して泣いたところもあったが、選んでまで読む小説ではなかった。

 ということで、悪しからず。
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『愛がいない部屋』 石田衣良 集英社 
2005.12.28.Wed / 18:39 
愛がいない部屋 愛がいない部屋
石田 衣良 (2005/12)
集英社
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 ビタースイートな恋愛短編集。

 タイトルが暗示しているように、どの作品にも痛いようなほろ苦さがある。だが、ふと自分の人生を振り返ってみたとき、辛いことばかりではなかったように、この小説の中にもきらきらとした甘い心地よさが残っている。
 
 東京神楽坂の高層マンションに住む人々の物語だ。
 石田衣良が描くと、どの世代の人々にも、どこかエロチシズムが漂いお洒落で甘い雰囲気がある。そんな人たちが織り成すちょっと不安定な感情は、きりきりとこちら側に伝わってきて、じんとしてしまう。そしてそれがもどかしくもあり、息苦しささえ感じてしまうものである。でもだからこそ、気になって気になって次々と読んでしまうのだった。

 一篇一篇が読み応えのある、珠玉の10篇だった。さすが石田衣良である。短篇は非常に巧い。

 「ホームシアター」「落ち葉焚き」「十七ヵ月」「愛がいない部屋」の4篇は、色々と考えさせられた。とくに、ニートである20才の息子のことを書いた「ホームシアター」が心に残った。
 
 引用するのは、未読の方に先入観を与えるので、好きではないのですが、父親の言葉が泣きたくなるくらい好きなので引用しておきますね。

 働かなくても、学校にいかなくても、仕事を探さなくても、いいじゃないか。要するに全部、経済のものさしで人をはかってるだけだろ。なにがニートだ。どこか外国の言葉をもってきて、シールを貼るみたいに人を分類する。おれはもうそういうのはたくさんだ。(本書93頁)

 おすすめ。

 読書日記に載せたものを文体を変えて再録しました。続きにそのときにいただいたコメントを載せておきます。ちょっと長いです(笑)。
▽Open more.
『アキハバラ@DEEP』 石田衣良 文藝春秋 
2005.01.30.Sun / 14:29 
アキハバラ@DEEPアキハバラ@DEEP
(2004/11/25)
石田 衣良

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  ★★★★☆

 こりゃ面白い。

 アキバ系の若者が悪を倒すというものですが、中盤あたりから加速的に面白くなってきて、一気読みでした。ネット界のアキハバラ戦争ですね。自分たちの大切な分身のような開発ソフトを盗ませたら、そりゃあ黙ってはいられないですよね。遣られたら遣り返すしかないでしょ。もうわくわくしてきます。

 そして、やっぱり正義は勝つのね。
 
 秋葉原というオタクの街で、サーチエンジンの開発を巡って六人の若者が挑んでゆくのですが、彼ら一人ひとりは何らかの病気を持っていたり、世間に適応してなかったりしても、オタクである彼らはそれぞれに分野で強かったのです。

 序盤はオタクの特性やら秋葉原の様子が出てきて、漠然としか知らない私は少々退屈なところもあったのですが、中盤あたりからいきなり面白くなってきて、目が離せなかったです。
それにしても、石田氏は秋葉原のことをよくこれだけリサーチしましたね。コスプレ喫茶やメイド喫茶のことは知り合いから聞いたことがありますが、まさにその通りでした。
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 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
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 そうそう。コメントは「OPEN▼」でも読めます。いちいち戻らなくてもいいので便利かもしれません。

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