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 道尾秀介 の記事一覧
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『ソロモンの犬』 道尾秀介 文藝春秋 
2007.10.27.Sat / 18:16 
ソロモンの犬ソロモンの犬
(2007/08)
道尾 秀介

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  ★★★☆

 う、うんんん。ま、まあ、いいんじゃないでしょうか。

 オチを読んで、なるほど、そういうことだったのかと思ったものの、あまり好きな話ではなかった。
 
 やはり初っ端から可愛らしい小学生のお友達が交通事故で死んでしまうというのは好きになれない。これが必然であれば救われるのだが、ミステリーの小道具として使われたのであればと思うと、どうにも感情がついていかなくて釈然としない気持ちのほうが大きい。大きなお友達の大学生のお姉さんやお兄さん達が、自分達が殺してしまったんではなかろかと、お互いを牽制し、悶々と悩み、真相究明に向かって動いていく様子は先を急がせるには十分だったが、素直に騙されてしまった、というより、なんだこんなことだったのか、という思いのほうが強い。ま、そんな自分の気持ちに面食らってしまった、というところでしょうか。

 実際、読んでいる最中は、此処彼処で声を出して笑ってしまうくらい面白くて、捲る手が止まらなかったというのも事実ですが、微妙なキャラの主人公と変人な大学の先生との遣り取りをのぞけば、いまひとつ登場人物達のセリフや行動に面白みがなくてつまらなかった、というのも正直なところ。

 変な話や嫌な話は好きなほうですが、大人の込み入った感情と家族の大切な想いを一緒くたにしてしまうという話には、残念だが好きにはなれない。なので割り切ってミステリとして読んでしまうには無理があった。悪しからず。あ、そうだ。これは恋愛青春小説でもあったな。この部分でも好みじゃなかった。すまん。
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『片眼の猿 One‐eyed monkeys』 道尾秀介 新潮社 
2007.04.11.Wed / 10:06 
片眼の猿 One‐eyed monkeys 片眼の猿 One‐eyed monkeys
道尾 秀介 (2007/02/24)
新潮社
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  ★★★

 あ、な~んだ。そっちにいっちゃったのね。ちょっと変わった厭な話を書くけど、仕掛けが素晴らしくて衝撃的だし、気持ちよく騙してくれるので結構好きだった道尾秀介なんだけど、これはちょっと肩透かしというか、違うだろ、それ。軽めの文体でサクサク読めるのはいいとしても、ハードボイルドの体裁をとったのが間違いだとしか思えない。ハードボイルドにしたいのなら、それ相応の人物描写が必要だろ。なのに、それがまず出来ていない。もともと、道尾秀介は登場人物の人間的側面を描くというより、トリックのほうに力を入れているようだから、これは失敗だとしか思えない。この一人称の文体ではハードボイルド小説としてはダメダメだし、人物設定がトリックのための設定だとしか思えず、気持ちよく騙されない。トリックがわかっても、ふーん、とどうでもいい思いしかなくて、小説としては期待はずれだった。だけどやっぱり次作に期待。
『背の眼』 道尾秀介 幻冬舎 
2007.04.02.Mon / 11:19 
背の眼

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  ★★★★☆

 第5回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞作。らしいです。

 やや、これは面白かった。

 ホラサス出なのでホラーだと思ったのですが、がっつり本格ミステリでした。

 これをホラーとして読むと、なんじゃこりゃとなるのでご注意をば。ちっとも怖くないので。で、京極夏彦とどうのこうの皆さん仰っていましたが、ノープロブレムでした。登場人物の設定はもろだし、薀蓄はあったし、「へ!?」と思うシーンもあったし、おまけに冗長なところもあって、ありゃりゃ、と思わないわけではなかったですが、京極よりこの方ほうが若さがあって好きです。

 怪奇を超常現象だとして逃げないで、ロジックをもって伏線をきちんと収斂させていったのは見事でした。ま、でも最後のぐちゃぐちゃと説明していたところは……流しました。

 そういえば、このとき大賞を授賞したのは沼田まほかるの『九月が永遠に続けば』でしたね。これが滅法面白くて、他の作品を読もうとは思わなかったのが失敗でした。巻末の選評を読んだら綾辻行人が「『背の眼』は、沼田作品に比べると若書きゆえの拙さが目立つ。(中略)出版までに可能な限りの贅肉を削って枚数を減らす努力をすることを条件に、特別賞の授賞が決まった。」とあったので、ますます読む気をなくしてしまったというのもあります。で、スルーした作品は後ではほとんど読まないのですが、最近、道尾秀介は変に面白いので読破しようと思ってます。
『シャドウ』 道尾秀介 東京創元社 
2006.10.22.Sun / 11:13 
シャドウ
道尾秀介著
東京創元社 (2006.9)
ISBN:4488017347
価格 : 1,575円

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  ★★★★★

 これは素晴らしい。

 ミステリ通が傑作だと太鼓判を押していたが、評判が良かったのか悪かったのかいまいち判らない「向日葵の咲かない夏」は読んでないし、話題になった「背の眼」も「骸の爪」もスルーしてきたものとしては、こんな暗い表紙カバーには触手が動かないよなというのも、さもありなん、という感じじゃなかろうか。なんか気色悪いし。新人作家みたいだし。

 だけど、わたしの好きなミステリ・フロンティアというのものあって、あらすじ見ると、これが興味深い。母親が病気で死んだり、飛び降り自殺したり。小学5年生の少年と幼馴染の少女が悶々として、挙句の果てにとんでもない真実が待っている、というのでは読まずにはいられない。しかも読んでいくうちに、彼らの父親は医者のようだが、どうも精神的におかしくなっていくようなのである。

 うわあ。完全にやられてしまった。

 途中、騙されたのが判って、のけぞってしまったが。だけど真実を見つけるのは、実はそれほど難しくはないかな、と、強気の発言をしておこう。内容の一部について好き嫌いがあるかもしれないが、ともかく非常に良くできたミステリであることは間違いない。

 視点が交差するという判りにくさも、抜群のリーダビリティによって、難なくクリアしているし、しかも、緊迫した状況から心理描写まで、読ませどころもたっぷりとある。もちろん怪しい箇所もたっぷりとあるのだが、いちいちそんなことに構っていられないくらい、面白いのである。これは傑作。他の作品も読みたい。

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