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 今野敏 の記事一覧
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『TOKAGE 特殊遊撃捜査隊』 今野敏 朝日新聞社 
2008.02.23.Sat / 22:41 
TOKAGE 特殊遊撃捜査隊TOKAGE 特殊遊撃捜査隊
(2008/01/11)
今野 敏

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  ★★☆

 読了まで二週間。読んでは止め、また初めから読んでは止め、を100頁ほど繰り返していたが、さすがに読了しないとマズいだろうと、このあと一気に読んでみた。

 一言。このタイトルは詐欺だろ。

 特殊遊撃捜査隊という新シリーズらしいが、そもそもバイクで走っているだけのバイク部隊にどんな活躍、あるいは捜査ができるというのだろうか。トカゲ1とか、トカゲ2とか言われたって、ナイスバディのお姉ちゃんはまだしも、相棒の若い兄ちゃんが頼りないし。と、ぶちぶち不満を言っていたら、ほんとに彼らの活躍がほとんどないまま場面が次々移り変わっていったのには参った。一文が短くて会話で状況を説明するあっさり感はいつものことだが、こう視点が変わっていくのは、この分量では混乱する。第一、名前が覚えられないじゃないの。せっかく魅力的な(たぶん)新キャラも出てきたのだから活躍してくれないのでは勿体無い。

 3人の銀行員が誘拐されて、身代金が10億。警察側と銀行側、そこに新聞記者と。捜査を掻き乱すしか能のない管理官とか、真摯に取り組んでいく新聞記者などが入り混じって捜査は進んでいくのだが、これが結構面白い。トカゲ以外はキャラが立っているし、それぞれの考えが面白く読めていいのだが、なにせ視点が多すぎる。いったいどこに重点を置いて読んでいけばいいのか迷ってしまうのだ。あらすじを読んでいるわけではないんだから、もっとじっくり書き込んで欲しかった。

 で結局、サプライズなしの結末を迎え、ではタイトルにあるトカゲは何をやったのかと、思わず首を傾げてしまった。今回お薦めはしないが、ファンの方は読んでもいいかも。
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『ST桃太郎伝説殺人ファイル』 今野敏 講談社 
2008.02.23.Sat / 22:40 
ST桃太郎伝説殺人ファイル (講談社ノベルス コC- 22)ST桃太郎伝説殺人ファイル (講談社ノベルス コC- 22)
(2007/12/07)
今野 敏

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  ★★★☆

 東京、神奈川、大阪で殺人事件が起きた。共通点は、背中に描かれた「モモタロウ」と五芒星の文字。桃太郎といえば岡山なので、百合根キャップと菊川吾郎警部補、ST全員が岡山に出張する。まるで高田崇史のQEDシリーズのように、桃太郎伝説の薀蓄で始まったのには、ちょっと引いてしまったが、これがじつに面白かった。私たちが知っているおとぎばなしの桃太郎の話だけではなく、桃太郎伝説には違う解釈もあることを知り、なるほどと感心した。薀蓄がほどほどなのも良かったのかもしれない。

 今回は、「もう、帰っていい?」という青山クンがいつもと違って黙々とプロファイリングに精出していたことが印象的。ほとんど青山クンの独断場だった。やっぱり若くてぴちぴちした人が活躍するのは、ファンとしては嬉しい。終盤は新桃太郎伝説に沿って話は進み、うるうるした展開となってオチも綺麗に決まり、これまた感動。面白かった。
『花水木』 今野敏 角川春樹事務所 
2007.10.15.Mon / 23:58 
花水木―東京湾臨海署安積班花水木―東京湾臨海署安積班
(2007/09)
今野 敏

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  ★★★☆
 
 東京湾臨海署安積班シリーズ最新作。5つの短編が収録されている。

 安積班長以下お馴染みの強行犯の面々が揃っており、安心して読める。事件自体はすぐにオチがわかるように書かれているせいか、警察小説としてもミステリとしても薄味なのだが、サラッと読めるのが良い。それより班長としての安積の、胸中穏やかならぬものがあるようで、やけに部下の性格のことをあれこれ気にしていたのが面白かった。おっとりした須田とは安心して喋れるが、生真面目な村雨は苦手だとか。とまあ、こういう気配りができる安積に魅力を感じて楽しく読めるのが、このシリーズの良いところだろう。とくに何かとお騒がせな交機隊の速水は、登場するだけでやけに存在感があって頼もしい。一番面白かったのは、やはり速水が一緒のバーの話、「薔薇の色」かな。

 今回は久しぶりなのでフルネームを書いておこう。安積剛志警部補(係長)、須田三郎部長刑事(太りすぎで動作が鈍い)、村雨秋彦部長刑事(生真面目で杓子定規)、黒木和也(豹のような身のこなし)、桜井太一郎(一番若い)。あと忘れてはいけないのが、安積の同期で交機隊の速水直樹小隊長(警部補)だ。
『果断―隠蔽捜査2』 今野敏 新潮社 
2007.05.16.Wed / 21:20 
果断―隠蔽捜査2果断―隠蔽捜査2
(2007/04)
今野 敏

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  ★★★★

 前作『隠蔽捜査』では、東大法学部卒キャリアの竜崎伸也(46歳)はキャリア同士の対立には勝利したが、息子が麻薬に手を出した不祥事による降格人事で、警察庁長官官房の総務課長から大森署の署長に移動になった。今回も周りから変人を見る目つきで見られるものの気にすることもなく、管理職とはかくあるべきだという果断な処置をもってして事件にあたっていく。
 カ、カッコイイ。どこに行こうが軋轢や葛藤はあるのだし、人間関係の難しさはどんな立場になろうとも同じである。竜崎の凄いところは、常に理路整然としているところ。どんなに立場が悪くなろうが、正しいことは正しいと信念を持ってやってのけるところだ。道理をわきまえるという、道理に従って行動するというのは、口にするのは簡単だが実際に行動するのは難しい。それを淡々とやっていく竜崎は、やっぱり格好いい。
 当初反感を持っていた部下達も信頼を寄せていくのをは当たり前だろう。事件のほうも、そんな部下の一言から意外な展開になって竜崎を助けてくれる。読み終えてしまえば、あっさりと解決してしまった感があって、もっと書き込んで欲しかったかなという贅沢な思いが残ってしまった。次回はもう少し長い話が読みたい。
 ということで一番面白かったのは、事件の話より小中学校の教師やPTAとの防犯対策懇談会に出席したときの竜崎の意見だった。前回も教育論をぶっていたが、今回も地域社会の崩壊や学校の秩序の崩壊についての理路整然とした意見には唸ってしまった。教育や学習についての考え方は面白い。それでちょっと引用を。


 東大法学部卒は伊達ではないのだ。…
 他大学の卒業生や私大の卒業生にも優秀な者はいる。東大法学部というのは一つの目安に過ぎない。だが、最難関を目指して小、中、高と受験勉強を続ける忍耐力と集中力が重要なのだと竜崎は信じていた。



 これは激しく同意するなあ。こういうのをもっと入れて欲しかった。
 でも今回もとても面白かったです。
『隠蔽捜査』 今野敏 新潮社 
2007.05.14.Mon / 13:24 
隠蔽捜査隠蔽捜査
(2005/09/21)
今野 敏

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 今から『果断 隠蔽捜査2』を読むのですが、前作の『隠蔽捜査』を全く忘れてしまっていたので、当時の感想を載せておきます。2005年11月11日に「でこぽんの読書日記」にエントリーしたものです。この話はものすごく好きだったのに、主人公が誰でどんな活躍をしたのかすっかりわすれてしまっていたというていたらく。自分のためにも当時の感想のまま載せておきます。評価はもちろん最高の星5つ。キノさんからも素敵な感想をTBしていただいておりますのでそちらも載せておきますね。では。

****************:
  ★★★★★

 あまりにも面白すぎて最後までノンストップです。もう、まさに一気読み。今野さんの警察小説の中でも私のツボにどんぴしゃりの、一番好きな作品となりました。

 もともと警察小説が好きだというのもあるのですが、今まではどちらかと言えば現場の捜査員の泥臭さに胸躍らせていた私です。それが今回は、警察のキャリア官僚という、ま、言ってみれば現場の捜査員にしては雲の上の人ですよ。その彼らが、出世競争という熾烈な闘いのなかで、大人気ない足の引っ張り合いという、陰湿でドロドロした心理戦を繰り広げるのです。男同士、いいですねえ。さすが、頭の良いキャリア官僚同士の腹の探り合いは伊達じゃないです。とにかくそういう彼らの男の闘いを見るのは、快感で胸が熱くなって非常に愉しかったです。

 主人公の竜崎は警察庁長官官房の総務課長。今まで聞いたことがない役職です。ま、言ってみれば中間管理職ですかね。46歳のこいつがとにかく面白い。陰湿で暗くて、官僚とはこうあるべきだという信念を持っていたり、大真面目なんだけど世間とはズレまくっていたりする、変な奴なんです。だけどそんな彼が語る、受験勉強や受験制度については激しく共感してしまいましたね。この辺は本当に愉快でした。

 とまあ、こんながちがちの堅物の竜崎ですが、頼もしい話し相手がいます。小学校時代の同級生であり、偶然にも同じキャリア官僚である伊丹です。役職は警視庁の刑事部長。竜崎とは違って、闊達で良い性格をしています。竜崎のほうは、伊丹に小学生のときに苛められていたと根に持っているものですから、この二人の会話は噛み合わないことが多くて、まるで掛け合い漫才のようで面白かったです。

 思うように動けない組織の中で、いかに自分を見失わずに誇りと信念を持って行動すべきか。また父親としての役割はいかに。竜崎の孤独な決断が胸を打ちます。終盤は思いっきり泣いてしまったのですが、これは内緒です。

 竜崎伊丹ペアのこれからの活躍を期待しています。

追記
 これは図書館本でしたが、購入して寂しい家人に是非読ませようと思います。

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