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 東野圭吾 の記事一覧
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『聖女の救済』 東野圭吾 文藝春秋 
2008.11.07.Fri / 22:36 
聖女の救済聖女の救済
(2008/10/23)
東野 圭吾

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 このトリックを使いたいがために書かれた作品。

 となれば、トリックに魅力を感じなければ、作品自体になんら魅力はない、ということ。容疑者はたったの一人。いかにしてトリックを使ったかということ。このトリックを見破れなければ我々は負ける。内海は直感で、草薙は心情的に。どちらも論理的ではないところが笑える。そこのところは、例によって湯川が考えてくれるのでどうということはない。

 たった一つのトリックで勝負したことは本格ミステリとしては大いに評価できる。が、それにしては、このトリック一つで長丁場を乗り切るのは容易ではなかったようだ。何度も同じことを繰り返し話し合い、鑑定するのは冗長に感じるし、飽きる。要は、ネタが弱いために、話に深みがないのである。完全犯罪と言われれば、そうか、と肯きそうになったが、突っ込みたいところがいくつかあって、消化不良に終わった感じだった。

 まあでも、そこは東野圭吾なのでそこそこ楽しめるのでは。


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『ガリレオの苦悩』 東野圭吾 文藝春秋 
2008.11.02.Sun / 15:37 
ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
(2008/10/23)
東野 圭吾

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 なかなか楽しめた短編集だった。

 科学の知識をふんだんに取り入れ、トリック重視だと思っていただけに、結局、しみじみとした人情味のある話にしてくれていたのは、嬉しい誤算だった。全篇に通じるのが、オチの切なさ。これは、いいねえ。

 湯川准教授に対して、「端正な」という表現が何度も出てくるのは、やっぱり福山雅治を意識しているのかと邪推してしまう。でもこういう楽しみがあるから、ドラマの原作モノを読むのは、楽しい。

 内海薫刑事はこの短編集で初出場なのかな。ちょっと抜けているような可愛らしさは、やっぱり柴崎コウをイメージしてしまう。で、科学者としては一流だけど、人間としてはどうよ、と、世間の評判がいまいち分かってないらしい湯川に対して、なんとか食いついていこうとする心意気が、けな気で可愛いじゃないの。


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『流星の絆』 東野圭吾 講談社 
2008.03.19.Wed / 12:36 
流星の絆流星の絆
(2008/03/05)
東野 圭吾

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  ★☆

 駄作。

 金返せ本だった。Amazonのカスタマーレビューと帯に騙された。とくに帯のネタバラシは酷い。ここまで書いてしまったら、あとは何を楽しんだらいいのか、というほど物語の3分の2は説明しちゃってるし。というか、帯の煽り文句が素晴らしすぎて、どんだけすごい傑作かと、わくわくしたのがいけなかったようだ。読了後に読むと、なるほど、ここまで煽らないと内容のすけすけさが露呈して売れないんだろうと思った。

 悪口しか書けないのが悲しいが、じゃあ、いったい何が一番詰まらなかったのか、と聞かれたら、今回は偏に文章の淡白さによる。どんな物語なのかは、帯で分かってしまっているし、安っぽい人情話は飽き飽きしているので、あとは登場人物の心理描写や背景を読んでいくしかないと思い、なんとか行間から滲み出てくる心情を汲み取ろうとしたが、これがどうにもこうにもお粗末。どんな人生観を持ち、何を大事だと思っているのか、あるいは何のために誰のために動いているのか、それが伝わってこないのだ。ただ、各々の行動を説明しているだけではないか。要は、薄っぺらいのだ。これではとても感情移入なんて出来ない。さくさく読めてリーダビリティがあるとはよく言ったものだ。そりゃあ、さくさく読めるだろう。単に、一文が短くてレポートのようだというだけではないか。ま、どこかの偉い先生が言ってた、人間が書けてない、というのがよく分かったということだ。人物描写に力を入れないのなら、こんな題材を使わないでほしい。

 ではミステリーとしてはどうか。これが最低。これが伏線というなら、どんなものでも伏線になる。「犯人が」と書くだけで下手な先入観を与えてしまうので何も書けないが、動機もお粗末、計画性もないとなれば、伏線もなにもあったものではない。展開のもたつき感もさることながら、止めはお涙頂戴のラスト。読者をこれで感動させられると思われたなら、舐められたものだとしか言えない。タイトルの絆としてのメッセージがどの辺りにあったのか是非教えてほしいものだ。

 ということで、何はともあれ、帯だけは読まないほうがいいだろう。そこそこ楽しめるかもしれないから。
『ダイイング・アイ』 東野圭吾 光文社 
2008.01.23.Wed / 00:21 
ダイイング・アイダイイング・アイ
(2007/11/20)
東野 圭吾

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  ★★★★☆

 なあ~んだ。やっぱり面白いじゃないの、東野圭吾。

 本が出たとき、金欠で買わないでいたら、どうやら不評のようなのである。なので、これは図書館で借りるほうが無難だろうと辛抱強く待って、このたび有難く読ませてもらった。

 冒頭、いきなり深夜に自転車を漕ぐ若い女性の描写である。なんだってこんな時間に自転車なんかに乗っているんだ、と危惧していたら、案の定、凄まじい交通事故の描写である。人が死んでいく瞬間をまるでスローモーションのように描いていくのだから、さすが東野圭吾だ、と思わず唸ってしまった。それほど秀逸なのである。

 さて、ここからこの物語が始まるのであるが、いったい何故こんな事故が起きてしまったのか、運転していた奴は誰なんだ、ということが頭から離れない。どうやらバーテンが事故を起こした本人であり、この物語の主人公のようである。ところが、何者かに頭を殴られて病院に担ぎ込まれた主人公は、交通事故のことをすっかり忘れており、記憶の一部が抜け落ちてしまうのである。記憶を取り戻したいと思った彼は、刑事の真似事を始めるのだった。彼が動くたびに謎が一つ増えるのである。読者はいったいこの先にどんな真実が待っているのかと、ぞくぞくしながら読んでいくことになる。

 冒頭のあまりの素晴らしさに眩暈がしながら、これほど面白い書き出しだと、中盤が辛いかなと思ったのであるが、主人公の魅力も手伝って、謎を引っ張っていく書きぶりは、なかなかどうして面白かった。ただ、読書サービスとしか思えない濡れ場は必要ないし、派手な演出とオチの平凡さがこの作品を中庸なものにしてしまっていたのが、残念。とはいえ、ミステリ仕立てのサスペンスというのか、ホラーも加えた奇抜な発想は、最後まで一気に読ませる力があり、面白かった。

 ということで、オカルトチックな変な小説を読みたいという方に激しくお薦め。
『夜明けの街で』 東野 圭吾 角川書店 
2007.07.10.Tue / 13:30 
夜明けの街で夜明けの街で
(2007/07)
東野 圭吾

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  ★★

 一言でいうなら、不倫の話。それ以上でも以下でもない。馬鹿な男がなにをとち狂ったのか、平凡だが幸せな結婚生活を捨ててまで愛人を選ぼうとする気持ちを長々と語っている話、と解釈したのですが、マズいですか?

 かなり辛口ですし、未読の方は変な先入観を与えてしまうので読まないほうが賢明だと思います。

 さて、出だしはさすがに巧い。掴みはバッチシ。いつもの東野圭吾より軽めの語り口が妙に爽やかでサクサク気持ちよく読める。面白い。恋心が芽生えて、それが本気になっていく過程などはどきどきさせられる。でもこれって、不倫の話なのかしら、と思っているといつのまにかミステリーになっていたのには驚いた。

 そうか、これってミステリーだったのか。

 まもなく時効を迎える15年前の殺人事件に恋人が関わっているのではないかと疑い始める。「おお、ミステリーだ! やれやれやっと不倫話から逃れられる」と安堵した。がしかし、ここからが長い。浮気か不倫かの線引きはどこなのか、とか、どうして今の家庭を捨ててまで不倫相手を選ぼうとしているのか、とか、男のいやに実感がこもった心理描写は相変わらず巧い。が、自分を正当化する男の、ぐだぐだとした言い訳を読むことほど不愉快なことはない。なかなか本題に入らないのにも心底ゲッソリ。

 結局、ラストの衝撃(?)ともいえるオチを読むと、なるほど、なぜここまで不倫の話を引っ張ってきたのかわかるのだが、逆にミステリーにこだわったためにちぐはぐな印象になってしまって、全体のバランスが壊れてしまったようにも感じてしまった。

 女性のほうは契約社員だというのに妙に羽振りがよいのも「なぜ?」と思うし、男は男で家庭を持っているのにこれまた妙に金回りがよいのも引っかかる。イベントにこれほどこだわるところも解せない。十代の若者じゃあるまいし、三十代のいい大人が「イブだバレンタインデーだホワイトデーだ」と、なんとしてでも一緒にいようと画策するところは「またか」とうんざりしてしまった。女性のほうも不倫という道具を使って自分を正当化しようとするところは、とてもじゃないが共感を覚えることは出来ない。

 あれこれ不満を言ってしまいましたが、他の作家の方が書かれたのならこれでOKだったでしょう。ですが、やはり東野圭吾の作品となれば、これでは物足りない。面白くなかったとは言いませんが、あとになにも残らない作品だということだけは確かです。

 あ、そうそう。最後の友人の話が妙に真実味を帯びていたのには吹いてしまった。
『使命と魂のリミット』 東野圭吾 新潮社 
2007.01.10.Wed / 14:12 
使命と魂のリミット使命と魂のリミット
(2006/12/06)
東野 圭吾

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  ★★★

 凡作。
 
 ある目的のため、研修医の夕紀は心臓外科医を目指していた。過去に起きた父親の死の疑惑。と、現在起きている病院への脅迫事件の二つが同時進行で語られていく。「使命」を果たさなかったといって脅迫する犯人。目的を果たすべきときに手術室を危機が襲う。それぞれの「使命」とは。
 
 相変わらず、すいすい読める平易な文体。これ自体は読みやすくていいのだが、複雑な心理描写を期待しているわたしとしては物足りなく感じられた。と同時に、会話でストーリーを進めているようなところがあって、状況説明が多く、会話文にまったく魅力がない。後半、一気に盛り上がったものの、とくに前半にそれが見られ、盛り上がりに欠ける。この説明的な描写は、医療過誤という微妙な問題を扱っていることを考えると、もっと書き込んで欲しかったと思う。
 
 ミステリとしては大どんでん返しもなく、話の展開は予想できるものであり、大きな驚きはない。ただ、泣かせどころはしっかり押さえており、終盤は一気に読者を引き込んでゆき、目が離せない。東野圭吾の真骨頂がでて、面目躍如というところか。
 
 総じて、緻密な取材を随所に感じられたが、医療サスペンスとしては安易なヒューマニズムが感じられて厚みがなく、「使命」という言葉を頻繁に使うことで安っぽい小説になってしまっていた。流して書いたのでは、とまでは言わないが、東野圭吾に期待する気持ちが大きいため、そう思われても仕方がないのではないか。
 ということで、残念ながら最近の東野作品から期待されるようなカタルシスは得られなかった。
『赤い指』 東野圭吾 講談社 
2006.09.21.Thu / 22:00 
赤い指赤い指
(2006/07/25)
東野 圭吾

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  ★★☆

 大事に(過保護ともいう)育てた息子が少女を殺してしまった。そのとき、父親はどう決断すればいいのだろう。
 
 いくらどうしようもないバカ息子とはいえ、妻から警察に知らさないでほしいと泣いて頼まれれば、やはりそれに従わずにはおれないのだろうか。主人公である父親は、被害者の少女より息子の保身だけを考え、事件を捏造する。
 
 面倒なことから目を背けて、都合の悪いことには蓋をし、家族に対しては無関心、無視を決め込んでしまえばそれなりの人生が送れると思ったのであろうか。問題を先送りにすれば一時しのぎにはなるだろうが、その場はしのげても生きることがますます苦しくなっていくのは道理だ。父親の、そういう葛藤が痛いほど伝わってきて良い。自分ならどうするか。何度も考え込んでしまった。
 
 だがしかし、通り一遍のことしか描いてないので、踏み込んで感情移入ができない。全体的に薄っぺらな印象でしかない。これでは物足りない。犯人の少年のセリフも聞いたことがあるようなものだし、認知症の祖母については知りたいと思うものは何も書かれてなかった。どの人物も、感情の動きをもっと読ませてくれないと、読んでいる意味がない。唯一、息子を溺愛する母親の言動だけがムカムカするほど伝わってきて感心してしまったのだが。
 
 だとすると、どこに焦点を置けばよいのだろう。この小説の場合、やはり父親と息子のあり方ではないだろうか。いろいろと問題がある母親を間において、父親は息子に対して何ができるのかもっと描くべきだった。いつなんどき人生において、不測の事態が起こるかわからないのである。そのとき人はどういった決断をするのか。知りたいのは、そこである。そうしたときの父親の態度である。だから作者も、これが加賀恭一郎シリーズの一作とはいえ、加賀と父親の感動場面を入れたのではないだろうか。
 
 とはいえ、粗は多いのが気になっても、そこは東野圭吾である。まるで二時間ドラマを観ているように愉しませてくれて、あっという間に読了した。するする読めるのは、さすが東野圭吾というところか。
『夢はトリノをかけめぐる』 東野圭吾 光文社 
2006.06.03.Sat / 00:38 
夢はトリノをかけめぐる夢はトリノをかけめぐる
(2006/05/20)
東野 圭吾

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  ★★★☆

 2006年2月18日。直木賞受賞パーティで朝まで騒いだ受賞作家は、一睡もできずに車に乗せられ、成田空港へ。横には、なぜか人間に化けた愛猫が。驚きと感動と疲労(?)にみちた、トリノ・オリンピック観戦旅行が始まる!

 直木賞受賞パーティ!う~ん、いい響きだなあ。東野圭吾の嬉しそうな顔が思い浮かびます。できることなら次の日もその次の日も騒ぎたかったであろうに、受賞日の翌日に一睡もしないで飛行機に乗ってトリノへ、だなんて。しかも横には猫人間が。あからさまなフィクションと事実を織り交ぜて、とことん楽しいエッセイ風トリノ・オリンピック観戦記が始まる。

 トリノ・オリンピックの魅力がたっぷりと紹介されていると思ったら、記録の紹介のようなところが多くて、こ、これでオワリなの?というのが正直なところだったのだが、東野ファンとしては、どこを読んでも楽しくて仕方がなかった。

 とくにスキージャンプおたくの著者がジャンプ競技について語るところなんて、熱い想いが伝わっていい。そういえば札幌五輪や長野五輪は良かったなあ。

 トリノのトイレ事情のことだとか、競技の感想だとか、またトイレ事情だとか。とにかくトイレの話は印象に残った。あれ?カーリングの話とか、荒川静香の話はどうなったの?それは読んでからのお楽しみ。

 とにかく飲んで食べて飲んで、東野圭吾の魅力がいっぱいの本書です。東野圭吾のファンで冬季五輪に興味があって、しかもトリノ・オリンピックをたくさん観た方はとても愉しめると思います。終わりにトリノ五輪を振り返っていますが、この真面目な話がとくに良かったです。
『探偵ガリレオ』 東野圭吾 文藝春秋 
2005.09.22.Thu / 00:26 
探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ (文春文庫)
(2002/02/10)
東野 圭吾

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  ★★★

 まあ、こんなもんでしょう。

 面白くないとは言いませんが、期待していたようなカタルシスは得られなかったです。お暇なときに読む、軽めの読み物としては最適なんじゃないでしょうか。

 先日読んだ『容疑者Xの献身』が素晴らしかったので、やはりこれはシリーズものとして、湯川助教授と草薙刑事の関係をより一層知っておきたいと思ったのですが。

 ……別に読まなくてよかったです。

 ミステリの短編連作集としては、物理や化学を駆使したトリックは良く考えられているので、そういうのに関心がある方にとってはすごく面白いのでしょうが、まったく興味のない私は、そんなものなのかと思うばかりでどうでもよい知識が増えただけで終わってしまいました。

 期待していた、湯川と草薙のペアのボケと突っ込みのような掛け合いも、それほどなくてガッカリでしたね。もう少し湯川の天才ぶりが描かれていたら楽しめたでしょうが、やはり短編集というのは、なかなかそういうところまでは難しいのでしょう。

 大好きな東野圭吾ですが、そういえば『おれは非情勤』もまったく面白くなかったでしたね。というか、あれは小学生向けに書いたものだったので、面白くないのも当然かもしれませんが。えっ?ということは、今回はネタが難しすぎたために面白くなかっただけなのか…。むむむ。

 ま、ということで、やっぱり東野圭吾は長編のほうがずっといいですね。
▽Open more.
『容疑者Xの献身』 東野圭吾 文藝春秋 
2005.09.10.Sat / 00:34 
容疑者Xの献身容疑者Xの献身
(2005/08/25)
東野 圭吾

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  ★★★★★

 文句なく大傑作です。

 本格ミステリを読んで、ここまで泣いたのは本作が初めてではないでしょうか。

 元々東野ファンであるし、泣ける小説が好きだというのはあるのですが、これほど素晴らしいトリックを見せつけられたら、気になる些細なことなんてどうでも良くなってきて、ただただ感動するしかありません。

 本作は、天才物理学者湯川助教授&草薙刑事シリーズの第三弾であり、初の長編だったのですね。シリーズものというのは分かっておりましたが、前作を読むのが面倒というのもあって本作から読みました。ですので、私の中では主人公はあくまでも天才数学者であり高校教師の石神であるわけですが、もちろん、湯川助教授の頭の切れ具合というのは草薙刑事との遣り取りですぐに察せられましたので、二人の対決は面白くなりそうな予感がしてきてわくわくしてきましたね。二人の天才の対決ですよ。これはもう否応無しに盛り上がろうというものです。石神はいかにして犯行を隠蔽するのか。そしてそれを湯川は看破できるのであろうか。大学の同期であり数学科と物理学科と道は違っていましたがお互いに実力を認め、対等の人間として認め合っていた彼らです。この彼ら二人の遣り取りが淡々としているだけに非常にこちら側に迫ってきます。

 結末は決して共感なんてできるものではないです。ですが、石神の相手を想う気持ちが痛いほど分かり読んでいて胸がつぶれるほど切なくなってくるのでした。終盤、嫌な胸騒ぎがしてきて、涙がでてくるのです。別にそこにはまだ何が描かれているわけではないのです。でも駄目なのです。どうしても涙が止まらないのです。トリックがどうのヒロインがどうのと、こんなことはどうでも良くなってくるのです。

 嫌な予感は当たりました。でも真相はそのまた遥か上のほうをいっていました。湯川の友人を想う気持ちが痛いほど分かり、でもどうすることも出来ないというのも分かって、ただただ切なくなってくるのでした。ラストは賛否両論があるかもしれません。私は涙ぼろぼろのまま本を閉じるしかありませんでした。

 本年度のミステリーにこれを一番に押したいと思います。

 お薦めです。
▽Open more.
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 それではどうぞよろしくお願いします。

 高速画像表示にするため、「広告あり」に設定しました。ちょっと邪魔ですがよろしくお願いします。2011/12/21

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 でも最近は感想文は書いてないです。すみません。

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 カテゴリのところをちょっといじりました。
 ドールはmomoko、Misaki、Barbie、FRと分けて、それぞれの全記事が表示できるようにしました。少しは使い勝手がよくなったと思うのですが、どうでしょうか。2008/7/23

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 何かありましたらこちらまで。
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 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
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