![]() | 子どもたちは夜と遊ぶ(上) (2005/05/10) 辻村 深月 商品詳細を見る |
![]() | 子どもたちは夜と遊ぶ (下) (2005/05/10) 辻村 深月 商品詳細を見る |
★★★★
面白かったです。この作家好きなのでなんでも受け入れちゃいます。はい。
すみませんね。今日は腰がとんでもなく痛いので感想が変です。あらすじも腰が痛くて面倒なので書きません。ま、一言でいうなら、女子大生悲恋殺人鬼事件でしょうか。ん?それで大丈夫か?
上下巻二段組700頁以上ありますからね。もういつ読み終わるかと不安でしょうがなかったです。「上」を読んでいるときは、なんだかちっとも進展しなくて退屈だなあと思っていると巧い具合に所々ハッとする興味深いエピソードがあったりして、結構面白かったです。だけど「下」はもうなんとしてでも気合を入れて読まなければいつ読了となるかわからないという切羽詰った事情と、ぎっくり腰のような腰の痛さに泣きながら、ひぃひぃ言って読みました。
ところが「下」のほうは、少々もたついてなかなか進まなかった「上」が嘘のように、いきなり面白くなってきて、あっという間に読み終えることができました。やれやれ。
でも、ミステリを読んでいるというより、人間関係の難しさを心理描写たっぷりと延々と読まされるという感じですか。
大学生と院生の話ですが、まるで女子高のノリで、友達付き合いの大変さを妙に細かく書いてくれてます。
ええ、萌えました。懐かしかったです。
こういう話は涎が出るくらいに(夢中で読むと自然と口が開いてくるのですよ)大好きなのでわくわくしましたね。
ところでヒロイン月子ですが、いかにも優等生タイプの子で、作者としてはちょっと変わった設定をしてるつもりでしょうが、それが完全に滑っていて周りの男子からちやほやされているだけ面白味のない女の子でした。他の女の子も似たり寄ったりで、作者はこういう女の子が好きなのねと思わずにはいられませんでしたね。
それに比べてただ一人でしたが、紫乃という自分勝手で妄想癖の困ったチャンがこの小説のスパイスになっていて面白かったです。でも人物の内面を書くのが非常に巧いので、この次は女子高のぐちゃぐちゃした人間関係を書いてほしいものです。
ミステリについても一応書いておきましょうか。
ネタは面白いです。
倒叙になっていますので殺人者の視点で書かれているところは成る程と思うところもあるのですが、如何せん説得力に欠けます。もちろん犯人に同情するところもありますが、ただこんな理由で次々と殺人を犯すかなあというのがついて回ってラストが心配でした。が、真相が判って少しビックリでしたね。それと共に妙に納得してしまいました。
ところで、C大というのは千葉大ですね。ここの「飛び入学」には以前から興味があったのですが、この制度について誰でも同じように考えてるというのが分かって面白かったです。作者は身近なネタを書くのが好きなようですね。教育学部もそうでしたし。
まあ、いろいろ楽しませてもらいました。面白かったです。ああ、腰が痛い。
⇒ でこぽん (03/02)
⇒ カオル (03/01)
⇒ でこぽん (03/01)
⇒ カオル (03/01)
⇒ でこぽん (01/05)
⇒ リオコ (01/05)
⇒ でこぽん (10/03)
⇒ リオコ (10/03)
⇒ でこぽん (09/22)
⇒ リオコ (09/22)
⇒ でこぽん (09/20)
⇒ リオコ (09/20)
⇒ でこぽん (09/18)
⇒ リオコ (09/18)
⇒ でこぽん (09/17)
⇒ リオコ (09/17)
⇒ でこぽん (09/14)
⇒ リオコ (09/14)
⇒ でこぽん (09/13)
⇒ リオコ (09/13)
⇒ でこぽん (07/25)
⇒ ぽんちょ (07/24)
⇒ でこぽん (07/08)
⇒ ロック (07/08)
⇒ でこぽん (07/08)