ロマンティスト狂い咲き (ハヤカワ・ミステリワールド) (2005/07/21) 小川 勝己 商品詳細を見る |
★★★
ああ、この星の数は当てになりません。取り敢えずいい加減に付けました。というのも、出だしからずう~~~っと面白くて、もうこれは星五つは間違いないだろうと思っていたからです。
ところが、だあー、もお。どうしようもなくぐちゃぐちゃに迷走してしまって、とんでもない代物になっていました。いつもこんな風になるのでしたら、ちょっと考えてしまいますね。でもファンの方にはこういうのが当たり前ですごく面白いのでしょうか。折角面白い作品になりそうでしたのにこれが作風でしたら、本当に残念です。
作者はこういう破滅型のノワール小説がお好きなのでしょうか。同じように脳みそを撒き散らすのでしたら、私はやはり新堂冬樹のほうが好きです。それは必然性を持って書いてあるので読んでいて逆に楽しめるからです。
純愛小説ということですが、どこが純愛なのでしょうか。ただセックスに溺れているアホ女が出てくるだけです。恋愛にすらなっていません。どうしようもない駄目な中年男とノータリンな女が逃走します。
初めての作家さんです。
なので、この方が今までどんな作品を書いてきたのか全く分からないまま読み始めました。少しホラーテイストがあるというのは訊いたことがありましたので、どこかでおどろおどろしい場面になっていくのかと身構えて読んだのは確かです。
出だしはめちゃめちゃ好みです。上手いですね。
作家と編集者の会話なんて、もともとグッとくる設定ですから、ここからして好みです。で、この場面での会話が実に面白い。書き飛ばし専門の三流作家と大手出版社の編集者です。なんか不思議な組み合わせですね。その売れない作家が店内のスタイル抜群のウェイトレスをちらちら横目で見ながら話をするのですから、普通の小説になろうはずがありません。しかもそのウェイトレスに似ているのが、編集者の美人妻というのですから、ますますもって何か起こりそうな予感がします。
ああ、ほんと。途中まではものすごく面白かったのですよ。
途中から、まさに狂い咲き。殺人と逃亡生活になってしまって、一体作者は何を書きたかったのか謎です。
他の作品が全てこんな風だと読む気がしません。
何かお薦め作品があったら教えてください。
文章がすごく好みなのです。勿体ないです。
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