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2005年09月の記事一覧
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『誰よりもつよく抱きしめて』 新堂冬樹 光文社 
2005.09.30.Fri / 15:10 
誰よりもつよく抱きしめて (カッパノベルス)誰よりもつよく抱きしめて (カッパノベルス)
(2005/09/26)
新堂 冬樹

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  ★★

 ものすごく夢中で読んだし、ものすごく興味深い内容でしたが、はっきり言います。
こんな話は嫌いです。

 相変わらずリーダビリティは抜群だし、のめり込めるほど面白いにも拘わらず、着地点にあざとらしさが感じられて、どうにもこうにも気に入らないのです。

 評価のほうは、新堂ファンであるにも拘わらず、ただただ好きじゃないというだけで、思いっきり下げてしまっていますが、出来れば多くの方に読んでもらって考えていただきたいです。
結婚生活8年目の仲睦まじい夫婦が、夫の病気のためにセックスレスとなっている。その症状というのは、物が素手で触られないという強迫的な潔癖症。その症状に長年苦しめられる夫と妻。そんな二人の前に現れた、深刻な悩みを持つ青年と、やはり同じような症状で苦しんでいる女性。

 夫は妻に対して幸せにできないという不甲斐なさで一杯だし、妻はそんな夫を不憫に覚える。お互い愛し合っていながら上手く伝わらない気持ちが痛いほど伝わってきて、好感触です。
ですが、読んでいてだんだんと苛々してくるのです。

 この夫婦は別れたほうがいいです。

 現実的にいって、こんなことは有り得ないです。

 こういう優柔不断な話は、性格的に合わないのです。

 これはもう小説の出来がどうのこうのというレベルではなく、つまり虫が好かないという感情なのです。

 ラストの感動場面では完全に白けてしまって、どうとでも好きにすればいいと投げ遣りな気持ちになってしまいましたね。

 大人の、切ない恋愛小説ということですが、こんな話はもういいです。正直飽きました。やはり、新堂冬樹はこういう恋愛小説より鬼畜系に走ってほしいですね。この次は是非、もうひとつの路線でいってくれることを願うばかりです。
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『探偵ガリレオ』 東野圭吾 文藝春秋 
2005.09.22.Thu / 00:26 
探偵ガリレオ (文春文庫)探偵ガリレオ (文春文庫)
(2002/02/10)
東野 圭吾

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  ★★★

 まあ、こんなもんでしょう。

 面白くないとは言いませんが、期待していたようなカタルシスは得られなかったです。お暇なときに読む、軽めの読み物としては最適なんじゃないでしょうか。

 先日読んだ『容疑者Xの献身』が素晴らしかったので、やはりこれはシリーズものとして、湯川助教授と草薙刑事の関係をより一層知っておきたいと思ったのですが。

 ……別に読まなくてよかったです。

 ミステリの短編連作集としては、物理や化学を駆使したトリックは良く考えられているので、そういうのに関心がある方にとってはすごく面白いのでしょうが、まったく興味のない私は、そんなものなのかと思うばかりでどうでもよい知識が増えただけで終わってしまいました。

 期待していた、湯川と草薙のペアのボケと突っ込みのような掛け合いも、それほどなくてガッカリでしたね。もう少し湯川の天才ぶりが描かれていたら楽しめたでしょうが、やはり短編集というのは、なかなかそういうところまでは難しいのでしょう。

 大好きな東野圭吾ですが、そういえば『おれは非情勤』もまったく面白くなかったでしたね。というか、あれは小学生向けに書いたものだったので、面白くないのも当然かもしれませんが。えっ?ということは、今回はネタが難しすぎたために面白くなかっただけなのか…。むむむ。

 ま、ということで、やっぱり東野圭吾は長編のほうがずっといいですね。
▽Open more.
『容疑者Xの献身』 東野圭吾 文藝春秋 
2005.09.10.Sat / 00:34 
容疑者Xの献身容疑者Xの献身
(2005/08/25)
東野 圭吾

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  ★★★★★

 文句なく大傑作です。

 本格ミステリを読んで、ここまで泣いたのは本作が初めてではないでしょうか。

 元々東野ファンであるし、泣ける小説が好きだというのはあるのですが、これほど素晴らしいトリックを見せつけられたら、気になる些細なことなんてどうでも良くなってきて、ただただ感動するしかありません。

 本作は、天才物理学者湯川助教授&草薙刑事シリーズの第三弾であり、初の長編だったのですね。シリーズものというのは分かっておりましたが、前作を読むのが面倒というのもあって本作から読みました。ですので、私の中では主人公はあくまでも天才数学者であり高校教師の石神であるわけですが、もちろん、湯川助教授の頭の切れ具合というのは草薙刑事との遣り取りですぐに察せられましたので、二人の対決は面白くなりそうな予感がしてきてわくわくしてきましたね。二人の天才の対決ですよ。これはもう否応無しに盛り上がろうというものです。石神はいかにして犯行を隠蔽するのか。そしてそれを湯川は看破できるのであろうか。大学の同期であり数学科と物理学科と道は違っていましたがお互いに実力を認め、対等の人間として認め合っていた彼らです。この彼ら二人の遣り取りが淡々としているだけに非常にこちら側に迫ってきます。

 結末は決して共感なんてできるものではないです。ですが、石神の相手を想う気持ちが痛いほど分かり読んでいて胸がつぶれるほど切なくなってくるのでした。終盤、嫌な胸騒ぎがしてきて、涙がでてくるのです。別にそこにはまだ何が描かれているわけではないのです。でも駄目なのです。どうしても涙が止まらないのです。トリックがどうのヒロインがどうのと、こんなことはどうでも良くなってくるのです。

 嫌な予感は当たりました。でも真相はそのまた遥か上のほうをいっていました。湯川の友人を想う気持ちが痛いほど分かり、でもどうすることも出来ないというのも分かって、ただただ切なくなってくるのでした。ラストは賛否両論があるかもしれません。私は涙ぼろぼろのまま本を閉じるしかありませんでした。

 本年度のミステリーにこれを一番に押したいと思います。

 お薦めです。
▽Open more.
『犬はどこだ』 米澤穂信 東京創元社 
2005.09.03.Sat / 23:47 
犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)犬はどこだ (ミステリ・フロンティア)
(2005/07/21)
米澤 穂信

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  ★★★★

 いつも読みたいと思いながら、なんとなく手に取れなかった作家さんです。

 へえ~、という感じですね。

 いつもこんな感じなのですか。好みですね。いろいろと凝っていて面白かったです。とくにラストがダークで良かったです。

 「犬はどこだ」というのはどういう意味なのかと思っていたのですが、なるほど、このラストだからだったのですね。

 犬探し専門の調査事務所を開業した主人公・紺屋長一郎25歳。後輩で探偵に憧れている半田平吉、通称ハンペー23歳。この二人の視点で交互に語られますが、紺屋のとても25歳と思えない爺臭い落ち着きぶりとユーモアのセンスがこの作品を格調高くしています。ハンペーのほうも今時の軽い若者と思っていたら、意外と使える奴で好印象でした。

 事務所には早速二つの依頼が舞い込みます。一つは失踪した女性を探してほしいというもの。もう一つは古文書の解読。同時に依頼があったので、この二つがリンクしているというのは判るのですが、どんな風に繋がるのかとなかなか興味深かったです。

 古文書の解読のほうは、歴史に全く興味のない私は郷土史なんて言われても、ふ~ん、なにそれ、っていう感じだったのですが、もう一つの失踪人探しのほうは、紺屋の趣味のチャットでログ探しをやったりと一気に核心に近づいてきて楽しめましたね。

 そう言えば、ネットといえば掲示板がありますが、レスの仕方には成る程と思わずにはいられなかったです。この辺りは興味津々になっちゃいましたね。

 まあこんな風に楽しめましたし、本格ミステリ的にも満足できた作品でした。難を言えば、ラストをもう少し書き込んで欲しかったです。あまりにも綺麗に決まったせいで、サプライズがそれほどでもなかったのですね。もっともっとダークな感じでもよかったのではないかと思うのですが。

 面白かったです。
▽Open more.
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