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2006年02月の記事一覧
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『クローズド・ノート 』 雫井脩介 角川書店 
2006.02.22.Wed / 01:31 
クローズド・ノート クローズド・ノート
雫井 脩介 (2006/01/31)
角川書店
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 これは本当に素敵なお話でした。
 
 読書をしていて、ふと気がつくと、周りの音がとだえて、でも、本の中のひとつのシーンがふわりと浮かび上がることがあります。しんと静まりかえった部屋の中で、時の流れに逆らったようにゆったりと、それは色づいてゆきます。

 これから先、あとどれだけの本が読めるのかと思うと、ついつい読むスピードも速くなってきて、物語に浸るとまではいかなくなってくるときがあります。

 でも、そんなときでも、ゆっくりと文字を追っているときがあります。この本がそうでした。気がついてみれば、さっと通り過ぎるだけの登場人物たちの一年間が、だんだんと自分の時間とかさなってきて、遠い昔に戻って、幸せなひとときを与えてくれたのでした。

 単なる恋愛小説と括るのは勿体ないような、お話です。冒頭に綴られた日記は、ラストのお話と繋がっています。本を閉じる前に、どうぞ、もう一度読み返してみてください。こちらに微笑みかけてくれている、登場人物の姿が見えます。

 もし、先を急がない読書時間があるならば、ゆったりとした時のなかで至福のひとときをお過ごしください。

 おすすめです。

 はてなのほうへコメントとTBをいただいておりますので下記に載せておきます。では。
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『チーム・バチスタの栄光』 海堂尊  宝島社 
2006.02.12.Sun / 23:14 
チーム・バチスタの栄光チーム・バチスタの栄光
(2006/01)
海堂 尊

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 爽やかに締めくくられて高感度抜群のエンタメ小説。デビュー作にしては素晴らしい作品。
 
 心臓移植の代替手術であるバチスタ手術。という耳慣れない名称や医療専門用語がたくさん出てくる医療ミステリーだが、登場人物のコミカルさも手伝って気楽に楽しめる作品に仕上がっている。
 
 バチスタ手術を行うのは、米国帰りの天才心臓外科医というお定まりの設定。成功率は6割という高難易度の手術なのに、彼のチームは成功率100%の快進撃を続けているというすごさ。そのチーム内で、原因不明の術中死が3例も立ち続けに起こる違和感に、彼は内部調査を依頼する。これは医療過誤か殺人か。リアリティ溢れる大学の人間関係から始まって、迫真の手術場面に移っていく。
 
 調査役には、やはりお定まりのように出世競争から外れた万年講師である田口医師があたる。この主役の彼が抜群にいい味を出している。また、田口と禅問答のような会話をして楽しませてくれるのが、厚生労働省のぶっとんだ変人・白鳥。この二人が漫才のような会話をしながら謎を追ってゆく。
 
 とにかく面白い。しかし、小説を書きなれてないせいか、文体に癖があり、とくに医療について説明しているところに体言止めを多く使っているせいで読みづらかった。非常にスリリングで面白いところと、レポートを読まされているように退屈なところの差がありすぎて残念。軽く流している心理描写は物足りなく、文章の好みもいまひとつだった。だが、会話文の楽しさと、主人公をはじめとする登場人物のキャラがものすごく立っているため、非常に楽しく読めた。
 
 ミステリーとしての面白さはなかったが、娯楽小説という意味では、コミカルな雰囲気がたっぷりあって素晴らしかった。田口・白鳥シリーズとしてこれからも続けていってほしいと思う。非常に期待しております。

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「でこぽんの読書日記」にエントリーしたものを文体を変えて載せました。コメントをいただいていますので続きを見るのところに載せておきます。
▽Open more.
『エンド・ゲーム』 恩田陸 集英社 
2006.02.04.Sat / 21:28 
エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)エンド・ゲーム―常野物語 (常野物語)
(2005/12)
恩田 陸

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  ★★☆

 『光の帝国』『蒲公英草紙』を書いた人と同じ人だとは思われないほど出来が良くない。常野物語シリーズ第三弾なのですが、今までの設定におんぶして流して書いたとしか思われない出来です。

 『光の帝国』の「オセロ・ゲーム」を覚えていたわけではないので、その続編というべきこの物語に対して、勉強不足があったことは否めませんが、それでも「裏返す」ことや「裏返される」ことだけを言葉遊びのように使い、なんらそれに対して綿密な裏打ちがないというのは、物語に薄っぺらの印象しか与えてくれません。

 文章に魅力がないというのも、輪をかけてつまらなくしていますね。
 しっかりとした構成力もなく、まるで今思いついたかのようにだらだら進んでいく物語では、緊張感は生まれません。それが二転三転される話でもドキドキ感は半減されてしまいます。もともと物語をきちんと収束させるということに重きを置いてない恩田陸ですが、それでもこの二転三転がどうラストに繋がるのか楽しみにしていた私としては、今回の頭の痛くなるようなラストでは肩透かしもいいところでした。序盤が面白かっただけに残念です。

 超能力ものとしてもモダンホラーとしても、いまひとつ。もう少し丁寧に物語を作ってほしかったですね。

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 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
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 そうそう。コメントは「OPEN▼」でも読めます。いちいち戻らなくてもいいので便利かもしれません。

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