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2006年05月の記事一覧
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『銀河のワールドカップ』 川端裕人 集英社 
2006.05.27.Sat / 22:59 
銀河のワールドカップ銀河のワールドカップ
(2006/04)
川端 裕人

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  ★★★★★

 タイトル通りのサッカー小説です。 それも飛びっきり面白い小学生のサッカー小説でした。

 川端氏は子供を描くのが非常に巧い作家です。 そして、そんな川端氏の小説が好きです。 だけど、サッカー小説と聞いて好んで読んでみたいと思うほど、 サッカーが好きではないし、ましてやテレビ観戦もしません。 だからルールも知らなければ、 最近の少年たちにどれだけの技量が備わっているかなんて全く知りませんでした。

 それが、とにかく興奮させられました。

 下手糞な少年サッカーほど観ていて退屈なものはありません。 興奮しているのは身内だけで、観客席で応援している父母たちだけでしょう。

 ところが、ここに登場しているのはトップレベルの少年たちです。 どんな枠にもはまらない、とにもかくにも桁外れにスケールがでかい少年たちです。 体力に恵まれ、抜群の頭の良さをフル回転させた少年たちが、 ゴールへの意思に満ちたサッカーやるのですから面白くないはずはないのです。

 自分の頭で考えて試合を組み立てる。 そこには周りの雑音なんて入らないのです。 とても小学生とは思えないほどの、 生き生きとした描写が素晴らしいです。 これは子供とサッカーを愛している川端氏だからできるのでしょう。

 サッカーの試合については、いちいち細部まで描かれているので、 ついていけるかなと心配でしたが杞憂でした。 ルールなんて全くわからなくても関係がなかったです。 不思議と場面場面が目に浮かんできて、一緒になって走り回っていました。 そのうち涙があふれてきて、気づいたら文字がかすんでいました。

 どんな展開になるのかは読んでからのお楽しみですが、 少年たちの夢は大きいです。 さて、タイトル通り銀河のワールドカップを手に入れることはできるでしょうか。

 お薦めです。

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『毒蟲VS.溝鼠』 新堂冬樹 徳間書店 
2006.05.18.Thu / 15:57 
毒蟲vs.溝鼠毒蟲vs.溝鼠
(2006/04/18)
新堂 冬樹

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  ★★★★☆

 きゃあー!面白かったよぉ。ちょっと薄味でしたが。

 こんなのが面白いなんて言ったら、人でなしなんて思われそうだけど、漫画チックのバトルにわくわくしっちゃった。前作の『溝鼠』を読んでないので、この作品が妥当かどうかなんて全くわかんないんだけど、それでもこれだけたくさんの変態野郎を登場させて、コノヤロウコノヤロウコノヤロウとばかりに変態チックに血飛沫吹き上げて、残虐さと破壊のかぎりをつくしたやりたい放題の描写は、素晴らしかった。とくに斑禿のチビデブ小卒男と、真性サディストな河童禿のふたりの口角泡を飛ばすバトルは抱腹絶倒だった。そして全編を通しての唾棄すべき残虐性。中途半端な良心の呵責もなく、一片の躊躇もない暴力的な描写は、いっそ清々しいほどであった。動物の虐待については、動物大好きな新堂先生が心を鬼にして描いたのだろうから、まあこれは許容範囲内としよう。しかし、ラストの呆気無さは、なあ~んだ、これで終わりなのと白けちゃって、ちょいとガッカリしてしまった。なので星半個減らしました。お薦めですか?あ、それはないです。


2008/03/29追記


著者: 新堂冬樹
出版社: 徳間書店
サイズ: 新書
ページ数: 334p
発行年月: 2008年03月
ISBN:9784198507763
本体価格 905円 (税込 950 円) 送料別


▽Open more.
『ゆりかごで眠れ』 垣根涼介 中央公論新社 
2006.05.03.Wed / 13:24 
ゆりかごで眠れゆりかごで眠れ
(2006/04)
垣根 涼介

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  ★★★★

 相変わらず抜群のリーダビリティで最後まで一気読みです。さすが垣根涼介です。

 コロンビアの日系人であるリキ。子どもの頃、両親を惨殺されたリキは麻薬マフィアのボスとしてのしあがってゆく。

 序盤、コロンビアの悲しい歴史は『ワイルド・ソウル』を彷彿とさせ、一時も目が離せなかった。南米モノを描かせたら垣根氏は本当に巧い。

 捲る手が止まらないほど面白い。面白いのだけど、それはコロンビア・マフィアとして重厚な面白さではなくて、父親としてのリキの振る舞いや浮浪児だったカーサとの心和む関係であったりする。小さいカーサが、リキパパを心配して慕う姿には胸が痛くなってきたり。中盤から後半にかけては、この部分が大半を占めているので読み応えがあってうれしい。子どもの心理状態というものを勉強させてもらって、それはもう目から鱗でした。子どもの描き方も非常に巧いです。

 これはこれで大変楽しませてもらったのだが、やはり読みたいのは南米と日本の関係でした。コロンビアの歴史を読んだときから、それが日本とどう関わってゆくのか。日系人であるリキが日本にやってきた理由がなんなのか。「信頼」という名においての暴力沙汰だけでは、ちょっと肩透かしに合った気分でした。マフィア同士の信頼は良かったが、日本の刑事の中途半端な描写にはガッカリ。とくに元女刑事の魅力のなさにはどうしようもないものを感じた。

 終始楽しませてくれ、また血と抗争でバイオレンスも多少あり、人間関係の横軸もきっちりと描いている。それなのに爽快感とか達成感がそれほど感じられなかった。とくに終盤失速してしまったのがとても残念でした。

 ということで、オチを読んで星1個減らしました。
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