Archive [ 200606 ] 記事一覧
さくら草永井 するみ (2006/05/27)東京創元社この商品の詳細を見る 少女たちに絶大な人気を誇るジュニアブランドの「プリムローズ」。そのブランドを着た少女たちが殺される。ミステリで二段組とはどれぐらい書き込んでいるのかと、くらくらっとして俯きかけたが、読み始めるとするすると一気に読めてしまった。その筆力はさすがである。ジュニアブランド、専門業界への目の付けどころ、その綿密な取材力には舌を巻いてしまう。高...
センチメンタル・サバイバル(2006/01/19)平 安寿子商品詳細を見る ★★★★ うん、巧い。 初読みでしたが、なかなか楽しんで読むことができました。初めは文体に慣れなくてちょっと戸惑ってしまったのですが、すぐにスラスラと頭の中に入ってきて、逆に、物凄く自然体で読むことができました。これにはちょっと吃驚してしまいました。巧いですね。 るかは24歳のフリーター。48歳で独身のキャリアウーマンである叔母の龍子と同居...
ミーナの行進(2006/04/22)小川 洋子商品詳細を見る ★★★ 今から三十年以上前の話です。 中学一年生になった朋子は、芦屋の豪邸に住んでいる従妹のミーナのところに行くことになりました。ミーナの祖母はドイツ人。車はベンツ。庭にはカバがいて、ときどき家に帰ってくるハンサムな伯父にどきどきしながら、世間から浮いたような家で一年間を過ごします。一つ年下のミーナは、信じられないくらい可愛くて、まるでお姉さんのよう...
押入れのちよ(2006/05/19)荻原 浩商品詳細を見る ★★★★★ 荻原浩は肌に合わないので読むのを止めようかしらと思っていたら、素晴らしい短篇集を出してくれました。なんだ、こんなにいいものが書けるんじゃないの、だったら最初から書いてよね、とぷりぷりしながら同時に、溜息が出るくらいに美しい文章に浸らせてもらいました。 最初の「お母さまのロシアのスープ」でめろめろです。しっとりした文章から、双子の女の子の可愛...
くじ (異色作家短篇集)(2006/01)シャーリイ ジャクスン商品詳細を見る ★★★ 善意はあっても普通の人たちが、普通の日常生活のなかで過ごしていて、とりわけて何が起こるわけでもない普通の小説。なのに、どこか妙な魅力がある素晴らしい小説。 シャーリイ・ジャクスンは初読みなので、たとえばシリーズものを書いているかどうかなんて分からなかったのですが、「ジェームズ・ハリス」という彼女の持ちネタである、亡霊であり...
夢はトリノをかけめぐる(2006/05/20)東野 圭吾商品詳細を見る ★★★☆ 2006年2月18日。直木賞受賞パーティで朝まで騒いだ受賞作家は、一睡もできずに車に乗せられ、成田空港へ。横には、なぜか人間に化けた愛猫が。驚きと感動と疲労(?)にみちた、トリノ・オリンピック観戦旅行が始まる! 直木賞受賞パーティ!う〜ん、いい響きだなあ。東野圭吾の嬉しそうな顔が思い浮かびます。できることなら次の日もその次の日も騒...
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