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『双生児』 クリストファー・プリースト 早川書房 
2007.07.07.Sat / 16:56 
双生児 (プラチナ・ファンタジイ)双生児 (プラチナ・ファンタジイ)
(2007/04)
クリストファー・プリースト

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 やっとのことで読了した今期話題の本書です。

 ですが、どのへんに面白さを見出せば良いのかさっぱりわからない。まずは正統派ミステリとは決して言えない。幻想的だといえばいいのか、あるいは叙述的だといえばいいのか。史実と虚構の世界をいったりきたりするため、どちらを中心に置いて読めばいいのか、それすらもわからなくなってくる。ラストのめくるめく酩酊感がいっそうそれに拍車をかけ、結局なにがどうなったのかいよいよわからなくなり、真っ当な読者は置いてきぼりにされてしまう。そこで、巻末の大森望氏の解説だけが頼りとなる。ほほう、こんな凄いものだったのか、としばし呆然。いやはや、名前と年号に気をつけて読んでいったものの、ここまで仕掛けが複雑だとは思わなかった。これではちょっとやそっとのことでは理解できないのも無理はないだろう。

 ということで、さすが歴史改変SF。辻褄なんて合ってないし、ラストのオチでますますなんだかよくわからなくしてしまっているけど、ジャンル小説の枠にはまらない、ミステリあり、恋愛あり、スポーツありのスリップストリーム小説としても面白いし、なんか“すごい!”みたいなので星五つ付けておきました。

 1999年のイギリス。著名な歴史ノンフィクション作家であるスチュワート・グラットンはほとんど客が入ってない自分のサイン会で、アンジェラ・チッパートンと名乗る女性と出会う。彼女はグラットンが探していたJ・L・ソウヤーなる人物が自分の父ではないかと、彼女の父親が第二次世界大戦中に空軍爆撃司令部にいたときの経験、行いを書いたノートを差し出した。

 グラットンが探している人物というのは、英空軍爆撃機操縦士でありながら、同時に良心的兵役拒否者でもある、矛盾した考えを持つソウヤーと名乗る人物。次回作のための調査中の人物であったが、果たしてこんなことが可能なのだろうか、という疑問・興味がわいてくる。ジャック・ソウヤーとジョー・ソウヤー。空と陸からの双子の奇妙な物語が始まる。

 う~ん。たしかにバリバリに矛盾があって、なんとなく釈然としない思いが残るという読書だった。結局、スチュワートの存在って、なんだったの? そもそもスチュワートとアンジェラが出会えちゃうことが最大の謎なんだけど。付箋貼って、メモを取りながら読んだので、そのたびに「おお、そうだったのか」と感激することは多々あったのですが、結局ああぁ。沈没。誰に薦めていいのかさっぱりわからないけど、なんかものすごいことが起こっているふうなので、読書家の方々にオススメしておきます。
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COMMENT TO THIS ENTRY
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TBさせていただきました。

評判どおりで面白かったです。
正直重厚すぎて歯が立たない感じはしましたが・・・。
虚実入り乱れて、本当に不思議な魅力に満ちている一冊でした。

- from タウム -

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タウムさん

コメントありがとうございました。
確かに歯が立たないところもありましたね。でもこういう複雑な構成の小説も楽しいですよね。だからわたしは読了したというだけで満足感がありました(笑)。
タウムさんも楽しめたようでなによりでした。

- from でこぽん -

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