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『少女には向かない職業』 桜庭一樹 東京創元社 
2005.10.15.Sat / 10:24 
少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)
(2005/09/22)
桜庭 一樹

商品詳細を見る

  ★★★★★

 いい。これは、いい。めちゃくちゃ好みです。

 今回はこの★の評価とこの感想だけで勘弁してほしいと思いました。というほど、桜庭一樹を知りません。もちろん初読みです。皆さんがどうも大好きなようなので、私も読んでみました。いやあ、もうびっくり。巧いです。少女と少女の、また別の少女との気持ちの触れ合い場面なんて巧すぎて、うれしくなってきました。

 桜庭さんて、女性なんでしょうか。とにかく、思春期の彼女達の不安定さがもろに表れていて、読んでいて頬が緩んできてしょうがなかったです。前半がとくに楽しい。こんなことを言うと、なんだ不謹慎な、と怒る方もいらっしゃるかもしれませんね。つまりは、そういうことです。この話は、少女には向かない殺人の話でした。

 ミステリ的には、どうなんでしょうか。謎解きを楽しむというものではないでしょうが、出だしの一文である「中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。」という、このインパクトある一文ですっかり気持ちは、本当に中学二年の葵は殺人を犯したのだろうかという方へ向かってしまいましたね。家族に恵まれない環境にある、痛々しい葵。その筆致は素晴らしく、殺人へと向かう気持ちが痛いほど伝わってきます。葵と、葵に殺人をけしかける、“さつじんしゃ”こと宮乃下静香。静香が言うところの、殺人に「用意するものは…」という見出しがじつにいいです。

 二人の行動が用意周到のようにみえて、意外と行き当たりばったりの様子がちょっと笑えます。ところが、このへんから事態はますますシリアスになってきて真実はどこに隠されているのかと疑うことになります。ラストについては、全くなにも言えませんが、まあ星の数で判断してもらいましょうか。

 閑話休題。

 場所が、山口県下関市の沖合いにある大きな島となっていますが、なぜか標準語を喋っています。大きな島と聞いて、私はすぐに彦島を思い浮かべました。学生時代の友人二人がこの彦島から通ってきていたのですね。この二人、なぜか美人でした。しかもめちゃくちゃ仲が良かったのです。そう、まるでこの小説の中の二人のようでしたね。もうちょっと歳がいっていましたが。勉強するという名目で家にお邪魔したこともありました。ああ、いい思い出です。
そんなことを思い出しながら読んでいると、気持ちは遥か昔に戻って、女子中高の頃の少女独特の感情を思い出しました。そんな懐かしい気持ちを思い出させてくれる桜庭一樹の文は、巧いです。もともと私は、ラノベやジュブナイルは好きではないのですが、しかも青春小説が苦手というのもあって評価がすごく厳しくなるのですが、この本はそんなことを露とも感じさせないほど素晴らしかったです。ぜひ今度こそ『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』を読んでみようと思いましたね。

 面白かったです。
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