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『そして名探偵は生まれた』 歌野晶午 祥伝社 
2005.10.30.Sun / 00:52 
そして名探偵は生まれたそして名探偵は生まれた
(2005/10)
歌野 晶午

商品詳細を見る

  ★★★★

 既刊の中編「生存者、一名」と「館という名の楽園」、そして今回書下ろしの「そして名探偵は生まれた」を含む作品群です。「無人島」「館」「密室」でのトリックを扱ったものかと思いましたが、少し違っていましたね。どれも犯人が誰であるのかを問題にしているのではなかったです。犯行の動機、あるいは理由が重要な意味をもっていました。

 すべて初読みでしたが、一番面白く感じられたのが、「生存者、一名」です。「館という名の楽園」はまあ、こんなものでしょう、といった感じでしょうか。そして最悪なのが、今回の書き下ろし作品の「そして名探偵は生まれた」です。

 ところが、もう一度読んでみたいと思わせてくれる作品といえば、不思議に思うのですが、なんと壁に投げつけたくなった「そして名探偵は生まれた」です。そして、やっぱり「館という名の楽園」も再確認してみたい作品です。

 で、結論から言えば、歌野ファンは「そして名探偵は生まれた」を読むためだけでも本書を購入する価値がありますね。

 え?先日の評価から正反対の感想ですって?

 ごめんねごめんねごめんね。

 だって最後まで読んだら感想が変わるってよくあることでしょ?

 で、面白かった「生存者、一名」の感想をネタバレで書いておきます。

 未読の方は絶対にここからは読まないでくださいね。
 ここからネタバレ「犯人なんて二人のうちのどちらかなんだから、一人称じゃないほうだとすぐ気づくわけですが、まさかセックスシーンが伏線だとは思いもしませんでしたね。 まず、こんな状況下でセックスする場面を見せられる不自然さがありました。しかも騎上位で長い髪の毛を振り乱してやってる描写です。これにはものすごく違和感があったのですが、まさかそれが殺人のときに活かされるとは思ってもみませんでした。 そしてそれとは別に、こういう無人島に流れ着いたら食料のことももちろん気になるのですが、女性だった一番に気になるものがありますね。そうです。生理用品です。だいたいこの手の話では生理用品のことなんて誰も触れないのが気になっていたのですよ。食料も豊富に積んでいってたということなので、やっぱり山のように持っていってたのでしょうか。そんなことをつらつら考えてたら、なあ~んだ、こんなところも伏線だったのですね。 いやあ、参りました。

 とにかく生存者が誰であるのか気になって気になって、そんなふうに読んでいくのは本当に面白かったです。そして、ラストのリドルストーリーです。生き残ったのが誰であるのかはっきり書いてありませんでした。でもこれは男児の名前からはっきりしていますね。「なお男児は産みの母親の名前から一文字を取って春仁(はるひと)と任命された」となっていますから、永友仁美(ながともひとみ)と大竹三春(おおたけみはる)の、どちらが母親でもいい訳ですね。ですが、四季を名前に入れるときは、だいたい生まれた季節をつけるものです。そして春に生まれたとしたら、夏に妊娠をした永友仁美しかありませんね。第一、大竹三春はもう息も絶え絶えだったので力だって残ってなかったでしょう。
」ここまでネタバレです。

 こんなところまで考えた歌野はすごいですね。この作品はミステリでありながら心情たっぷりに描いてくれていましたので本当に面白かったです。文章が大好きでした。そして、後の二つの作品はトリックに重点を置いているためでしょうか、あっさりとした筆致が心地よく、余計な文章を読む必要のない本格ミステリとして良かったですね。


[コメントを書く]

# akimirakuru 『こんにちは。遅れましたが、10万ヒットおめでとうございます。
でこぽんさんのサイトは、本の情報がいっぱいでしあわせです。
私も図書館で借りる派ですので、ISBNは、とてもうれしいのです。
これからも楽しみにしています。』

# でこぽん 『あきみらくるさん、お祝いの言葉ありがとうございます。
本の情報は備忘録なのでたいしたことはないのですが、少しでもお役に立てているのでしたら嬉しいです。ISBNもそうですか。それは本当に良かったです。
こちらこそこれからもよろしくお願いしますね。』

# kadock 『>え?先日の評価(id:yookoo:20051026)から正反対の感想ですって?
そうだそうだ!
これじゃあ読みたくなっちゃうじゃないかぁ!
困ったもんです。
やっぱり中編集なのでちゃんと並びとか考えているのでしょう。
全部読んで、色々感じ方が変わったのですね。
笑わせて貰いました。』

# でこぽん 『Kadockさん、やっと少し余裕が出来たみたいですね。
いろいろとお疲れ様でした。
ああ、これ。笑ってもらえました?
そうですよ。「そして名探偵は生まれた」は面白かったですよ。
すいません。いい加減なやつで。
まあ、是非、読んでみてくださいよ。
もうなにがなんだかわかりませんが。
とにかくインパクトのある作品であることは確かです。
皆さんの感想が訊きたいなあ~。』

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