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『HEARTBLUE』 小路幸也 東京創元社 
2007.12.21.Fri / 13:37 
HEARTBLUE (ミステリ・フロンティア 40)HEARTBLUE (ミステリ・フロンティア 40)
(2007/12)
小路 幸也

商品詳細を見る

  ★★★★★

 うおぉおお萌えた。またしても。

 小路さん、また一段と巧くなったなあ、というのが第一印象。失礼。それほど夢中になって読んだのである。まあ、それはいつものことであるが、例によって涙ありの、あまりの面白さに一気読みだった。

 前作「HEARTBEAT」に続いて、『彼』の友人である巡矢新(めぐりや あらた)の登場である。CGデザイナーとして成功している巡矢のもう一つの拠点、ニューヨークでの話。物語は、前作のラストページでの電話の続きではなくて、前作でも登場したニューヨークの警察官と巡矢が、それぞれに動いていくというもの。

 発端は、失踪人課のワットマンを訪れた少年サミュエルの「ペギーがいなくなったんだ」という言葉。二人はちょっとした知り合いでもあり、ワットマンは独自に捜査を始める。一方、巡矢のほうもあるきっかけから写真に写っている幽霊の少女を調べることになる。それぞれに『彼』を思い出しながら、相手を想い合う気持ちが真実に近づいていく。

 読み始めてすぐに困ってしまった。土台の話をまったく忘れていたために物語に入り込めず、気持ちが宙ぶらりんなのである。さすがにこれではマズいと思って前作を再読した。再読して良かった。もう一度素敵なラブストーリーを読むことができたからだ。

 たぶん本書から読んでも構わないとは思うが、できれば前作を読んでいただきたい。まったく違った風景が見えると思うからだ。じつは本書は、チャイルド・ポルノに言及している。なので、人によっては嫌悪感を覚える方もおられるだろう。だがきっと前作の感動を覚えていれば、さまざまな哀しみや憎しみをおぼえることはあっても嫌な気持ちになることはないと確信する。もちろん幽霊というファンタジー要素があったことも大きいのであるが。

 終始一貫してどこまでも優しい物語である。主人公はもちろんのこと、脇役から果ては幽霊まで。相変わらず小路幸也の世界は優しさでいっぱいだった。最後の最後まで人の気持ちを大事にした話を読むのは、本当に嬉しいことである。

 お薦め。
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COMMENT TO THIS ENTRY
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こんにちは。
児童虐待という難しいテーマが扱われていましたが、
小路さんの優しさがあふれていましたね。
登場人物の思いやりが素敵でした。

トラックバックさせていただきました。

- from 藍色 -

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藍色さん

児童虐待の話が入っていても、小路さんが書くと思いやりと優しさがいっぱいで嬉しくなります。
続編が楽しみとなりました。
トラバありがとうございました。

- from でこぽん -

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ブックデザインは岩郷重力+WONDER WARKZ。東京創元社ミステリ・フロンティア。 一方の語り手、ダニエル・ワットマンはニューヨーク市警察失踪人課勤務。サミュエル・マイヤー(サム)が捜査依頼し、後日遺体で見つかったペ
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