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『誰のための綾織』 飛鳥部勝則 原書房 
2005.06.17.Fri / 03:54 
誰のための綾織誰のための綾織
(2005/05)
飛鳥部 勝則

商品詳細を見る

  ★★★

 これはアンフェアなのか。思いっきり騙されたというべきなのか。う~ん、なんともいえない気持ちですね。

 山本タカト氏の耽美的なイラストが素敵なのですが、よく見ると樹木から少女が半身を乗り出しているし、その横でギョロリとした目がその少女を睨んでいる、なんともエロティックな表紙なのです。

 さて、プロローグで作家飛鳥部は編集者と推理小説の禁じ手について議論しています。この辺りですでに読者を煙に巻いていますね。そして何故か新潟県中越地震のときの恐ろしい体験談を語ったあと、この前送った自分の教え子の原稿の出来はどうかと尋ねるのです。編集者は、あれはある意味ノンフィクションであるし出版するには色々と難しい点があるという。その作品には、“蛭女”という禍々しいタイトルが付けられており、教え子の鹿取モネが暫定稿とした本格推理小説でした。その作品を読者はこれから読むことになります。

 つまり全編のほとんどが作中作で占められているのです。プロローグの会話からこれはメタ構造なのかなと思いながら、また最近は叙述ものが流行っているので、もう騙されないぞと何気に気合を入れながら読んでいきました。

 新潟地震のあった夜、鹿取モネとその友人たちは、女教師と共に拉致され、本土から離れた孤島に監禁されることになります。島には、彼女達が以前「蛭女」として苛め、自殺させた三識瞳の父親と兄、そして大男の老人が待っていたのです。自分たちが何故こんな目に合うのか理解出来ないという思いの中で、次々と不可解な殺人が起こっていきます。

 初飛鳥部作品なので、この作品に対してどうのこうの言う資格はないのですが、女子高生が書いた作品ということで興味深い記述があるものの、わかりづらかったり読みにくいところもあったというのも事実です。またトリックについてはこれが「禁じ手」であるのかどうかもわからないためパスします。ただ全編に流れるおぞましいまでの描写やエロさ加減が絶妙で、サスペンスや謎を盛り込んでくれたミステリとして非常に楽しむことができました。
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# キノ 『おお、実は今日にでもこの本読み始めようかと思ってたんですよー。私には「綾織」が「あやとり」に読めてならないのです。それはのび太の趣味だっての!』

# でこぽん 『あら、奇遇です。山本タカト氏の装画が内容にぴったりです。気に入っちゃったので頑張って大きい書影にしてみました。
ははは。「あやとり」ですか。それはいいですね。案外、そちらのほうが内容にあっているかもですー。』

# キノ 『綺麗な絵ですよね。私も好きです。でこぽんさんの記事読むまで「目」に全く気づきませんでした。』

# でこぽん 『そうです。綺麗ですね。ちょっとドキリとしてしまいます。
山本タカト氏のイラストを初めて目にしたのは、『小説JUNE』でした。美少年たちの耽美で幻想的な世界にくらくらしたものです。官能的で退廃的な美しさは見ているだけでドキドキしますね。そんな山本氏の装画ですから一風変わった構図になっているのでしょう。樹木と人間というのは氏の得意とする構図ですが、美少女とギョロ目というのもまた凄いですよね。』
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 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
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