ADMIN MENU ≫ | IMAGE | WRITES | ADMIN
スポンサーサイト 
--.--.--.-- / --:-- 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
『火群の館』 春口裕子 新潮社 
2008.02.18.Mon / 14:02 
火群の館火群の館
(2002/01)
春口 裕子

商品詳細を見る

  ★★★

 第2回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞した作品。

 気に入ったマンションで明日香は、真弓と共同生活を始めた。だが、入居してすぐに奇妙な出来事が起きる。最初のうちは気のせいだと言い聞かせていた明日香だが、バスルームの蛇口から大量の毛髪が現れてからは、自分が妄想に囚われているのか実際に起こったことなのか判断できなくなる。それと共に、真弓の恋人の失踪がし、ついには真弓まで浴槽で……。

 マンションにまつわるオカルト的ホラーな話。

 うーん、いったいこれはなんの話だったのかわけわからん代物だった。いかにも何かが起こりそうなオープニングも巧いし、現実と幻想が入り混じった話も悪くはない。だが、主人公の明日香の性格が強くないせいか、果たして実際に起こっていることなのか夢なのか判断できないため、怖さも半減し、真面目に読み解いていこうとする気持ちを萎えさせた。

 火事が起こったことによって人生を狂わされたり、大事な人を失ったりして、怒りやら絶望を胸に秘めて責任の在りかをはっきりさせたいと、復讐を企てるのはわかる。だが、それをオカルトと結びつけたためにせっかく面白くなりそうな謎解きも中途半端なものとなってしまい、本来なら熱いものが胸に迫ってくるオチが薄っぺらいものとなってしまっていた。

 髪の毛の使われ方はなるほどと思ったが、吸盤の意味も使われ方も意味不明のままに終わっていた。ラストは、どんなふうに纏めるのか迷ったのか、あるいは面倒になって放ってしまったのか、とにかくすべてが曖昧なままで終わっていたのには呆気にとられて脱力してしまった。

 それでも読んでいる最中は、登場人物たちの興味から、また恐怖の出所がどこにあるのかと、友人、知人、隣人たちの言動から読み取ろうとする作業は楽しかった。次作にものすごく期待。
スポンサーサイト
COMMENT TO THIS ENTRY
   非公開コメント  
スポンサーサイト『火群の館』 春口裕子 新潮社のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
プロフィール

でこぽん

Author:でこぽん
 ようこそいらっしゃいました。
でこぽんです。

 このブログは「でこぽんの読書日記」のミラーサイトになります。感想文の保管庫ですね。読書通信となっていますがdollのほうがメインになるかと。なるべく多くの写真を載せていきたいと思います。画像をクリックしていただくと元の大きなサイズになります。
 それではどうぞよろしくお願いします。

 高速画像表示にするため、「広告あり」に設定しました。ちょっと邪魔ですがよろしくお願いします。2011/12/21

---------
 感想でいらした方は、カテゴリの[国内海外]の感想をクリックしていただくと日付順に表示されますので見やすいかと思います。
 でも最近は感想文は書いてないです。すみません。

---------
 カテゴリのところをちょっといじりました。
 ドールはmomoko、Misaki、Barbie、FRと分けて、それぞれの全記事が表示できるようにしました。少しは使い勝手がよくなったと思うのですが、どうでしょうか。2008/7/23

----------------
 何かありましたらこちらまで。
 メールアドレス
yokonetjp*yahoo.co.jp(*を@に変えてください。)

------------
 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
------------
 そうそう。コメントは「OPEN▼」でも読めます。いちいち戻らなくてもいいので便利かもしれません。

最近のコメント
最近のトラックバック
カウンター
でこぽんの読書メーター
でこぽんさんの読書メーター
QRコード
QR
CopyRight 2006 でこぽんの読書通信 All rights reserved.
Photo material by <ivory> / Designed by Il mio diario
Powered by FC2BLOG / 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。