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『女たちは二度遊ぶ』 吉田修一 角川書店 
2006.07.04.Tue / 21:20 
女たちは二度遊ぶ女たちは二度遊ぶ
(2006/03/25)
吉田 修一

商品詳細を見る

  ★★★★

 女という字がつく十編の短編と「最初の妻」という一編を含む短編集。

 「本当になんにもしない女だった。」という書き出しで始まる「どしゃぶりの女」で、ドキッとして思わず我が身を振り返った。まさかわたしのことを言ってるんじゃないでしょうね、と思ったが、次の「炊事、洗濯、掃除はおろか、こちらが注意しないと、三日も風呂に入らないほどだった。」とあったので、さすがにここまでは酷くないので心配は杞憂に終わった。というように、自分だったらと考える部分をちくちく出してきて読者の心の奥底にある感情を引き出してくれる。

 男が皆、頭の悪そうないい加減な若者ばかりだったのがある意味すごい。そこに絡む女がまた何を考えているのか分からなくて日々流されている奴ばかりだというのが、これまた感心してしまう。体の関係はあるのに全員恋愛をしていないというのも立派としか言いようがない。とまあ、これだけ無味乾燥な登場人物を揃えてきているのに、文章の巧さと男女の間に流れる空気によって清涼な憂愁がものの見事に浮き上がってくるところが堪らない。ずっとこの空気に浸っていたいし、この先も読みたいという気持ちを残したまま、フッと消えるようなラストも素晴らしい。

 気怠いような不思議な余韻を残す短編集であった。
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 カテゴリのところをちょっといじりました。
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 薔薇の黒背景は画像が綺麗に見えるので私も好きでしたが、やはりエントリ別に見るときは使い勝手が良くないようです。CSSを弄れるといいのですが、このレベルになるとさすがに勉強しないと無理なのでやめました。ずいぶん粘ってみたんですけどね。なので元に戻しました。またそのうち黒背景にすると思います。2008/09/24
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